図面修正がめんどくさい
・めんどくさい
図面の修正は大変ですね。せっかく描いたものを消してもう一度なんですから。
気持ちを奮い立たせないと取りかかれない!というのもわかります。
「なんでこんなめんどくさいことを!だいたい合ってるじゃないですか!」と一度は頭をよぎったころだと思うので、ひとつ現場のエピソードを。
・コミュニケーションツール
設計図面とはつくってもらう人に指示するためにあります。例えば、平面に描く無垢のフローリングは線で描くと1本1本(それも大変だけど)ですが、実際には下地があって製品の幅や長さを調整しながら釘(釘の頭が見えないやつ)を目地になるところに1本1本ナナメに打って留めていきます。また季節によって材が膨らんだり痩せたりしますから、”のびシロ”も考えながら施工してもらいます。
・現場での間違い
もしも設計者がフローリング施工中の現場で「これ間違えてるー!」と声に出せば、現場にいる全員に緊張が走りギョッとして手を止めるでしょうね(汗)間違えてるのが自分のとこなのか、どれくらいの被害で済むのか、誰がその分を被るのか、、
考えただけでもゾッとします。指示するための道具ということは指示した先では時間もお金も手間も掛け算になります。
おー怖い。
実際、現場で変更していただいたのは1度や2度ではありません。その度に「間違えてるー!」なんて呑気に言えず、
「…あのー」
「…ん?」
「…あのー、ちょっといいですか。…こっちなんですが、」
と、とっても申し訳ない気持ちと、でも直してもらわないとしょうがないという葛藤で胃がキリキリ。
その度に「なんでもっと早く気づかなかったんだろう」「もっと分かりやすく描いておけば、、」という後悔の苛まれます。
・めんどくさいけどね
いま描いているものは成果物でありコミュニケーションのためのツールなんですね。現場が混乱しないようできるだけ正確にできるだけ分かりやすく描けるようになってください。そのうち、単なる線や図形の集合がなんとなく立体的に把握できるようになり、スケールが身についてきて「ちょっと狭いな」とかがわかるようになってきます。そうなると図面が面白くなってきます!
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