メール投稿って素晴らしい!

ここ1年でラジオへのメール投稿を再開し始めた。
とは言っても、基本1番組+α送れる分くらいだけど。


そもそも、自分がラジオを聴き始めたのは2016年の4月。そこから1年くらいは月一程度でしか採用されず、ラジオネームを変えた2017年からがっつりメールを送るようになった。

そんなメール投稿が少なくなっていったのは2019年から。
大学4年になり、絶対に落とせない単位が出てきたことで夜遅くまで起きられない事も一因だったが、一番大きかったのは就活だろう。


ただでさえ就活は、一般的に”メンタルを削る”と言われている。その理由は
・内定が出ないと将来が不安
・”不採用通知”が自分を否定しているように感じる

といったことが挙げられる。

自分がラジオを聴き始めたきっかけは元テレ東の佐久間さん。『ウレロシリーズ』を見て「こんな番組を作りたい」とテレビ業界を目指し、そのために大学時代何をすればいいか考えた結果、佐久間さんがラジオを聴いていたと知ったので聴き始めた。
そんな動機で聴き始めたのにテレ東に落ちた。制作会社にも落ちた。大学3年間で一番の時間を費やしてきたラジオが無駄だったら自分はどうすればいいんだろう。将来が不安すぎて、ラジオを聴くほど心に余裕がない。

また、メールが読まれることで自分は一種の承認欲求を満たしていた。現実世界では友達が一人もおらず、自分の存在価値が全く見いだせない中、ラジオでメールが読まれることは「自分という存在がここにいるんだ」という証明になっていた。さらにその内容が面白いと褒められれば、「自分がここにいていいんだ」と思え、それが過剰になると「自分はここで必要とされている」と錯覚し、安心することができていた。
でも就活で不採用が続き、自分の存在を否定されているように感じ出す。将来が不安で、聴けるラジオ番組数が減ったことで投稿する番組数も減り、メールを送る余裕もなくなったことでさらに投稿数も減少。当然、採用数は格段に減っていった。
元々質より量で採用される、誰かの記憶に残るような投稿ができない自分では、たまに送っても読まれない。すると、ラジオでも自分の存在意義が否定されているように感じてしまう。自分がいなくても面白い放送が行われていることに(勝手に)疎外感まで感じてしまった。
不採用で自分が否定されないためにメールを送らなくなり、疎外感を感じないために聴かなくなったラジオもあった。


就職が決まり、ラジオを聴く/メールを送ることへの障害がなくなったかと思ったが、今度は卒論が待っていた。
卒論は研究者レベルのちゃんとしたものを書かないといけないと思ってしまい、それができなければ卒業もできないしせっかく決まった就職もできない。就活が終わって解消されたと思った”将来への不安”が再発。その症状はより酷いもので、精神科にかかって鬱病と診断された。ラジオにメールを送るどころか、ラジオ番組は一つも聴けなくなった。

なんとか卒論を提出して、精神病も少しは緩和。そして就職。

就職すればラジオを聴く時間や余裕が全然ない。深夜の生放送まで起きていられないのでリアクションメールやテーマメールも送れない。
過去のnoteを見てもらえればわかるが、仕事はほとんどがうまくいっていなかった。それでもやっていけてたのは「自分はラジオでメールが読まれるようなアイデア力と企画力があるんだ」という、昔取った杵柄を自信にしていたから。もしラジオにメールを送って読まれなければ、その自信がどんどん削られていってしまう。そのリスクが怖くてメール投稿からさらに離れていった。


諸々あって、テレビ業界から離れる決意をした2021年10月に出会ったラジオ番組が「サスペンダーズのモープッシュ!」だった。ラジオリスナーが集まるイベントで、RN.ぬまぶくろさんが「『セクすば』っていうコーナーが今めちゃくちゃ熱い」と紹介していて聴き始めた。
聴いてみると確かに面白い。しかも『セクすば』はメールも送りやすい。ネットラジオにしてはメール投稿数が多いが、一回の放送で読まれる数も多いので読まれやすい。聴き始めてすぐにメールを送った。翌週読まれた。

自分の承認欲求が満たされるとかそんなんじゃなく、シンプルに自分のメールでサスペンダーズさんと作家の長原さん(RN.フリーズムーン長原さん)が笑ってるのが嬉しかった。自分が考えたもので笑ってくれる人がいるのがとにかく嬉しかった。自分がラジオにメールを送っていたころの”一番の楽しさ”を思い出させてくれた。

そこから毎週メールを送っている。SBSラジオに昇格してからもモープッシュ!!だけは一度も欠かさずに聴き続け、どんなに忙しくても毎週火曜日はセクすばを考えてメールを送る。メールを考えるのも楽しいし、読まれるのも楽しいし、読まれなくても楽しい。積極的にラジオにメールを送っていた2017年くらいの原点に戻ってきた。

そうすると、他のラジオ番組も楽しく聴けるようになってきたし、欠かさず聴くようになってきた。他のラジオにもメールをちょこちょこ送るようになった。今のラジオとの距離感がとても心地よい。


パーソナリティの本音やテレビの裏側を話してくれるラジオが好きだった。メディアの中でラジオだけが持つ魅力の一つだと思っていた。ただ最近はそれがちょっとしんどいと感じるようになってしまった。
自分の環境が変わったからだろうか。人生経験を重ねたからだろうか。

それに比べて、
「マスター・オブ・セッ〇ス古川がリスナーの理想のセッ〇スを紹介します」
「お菓子をくれなきゃセッ〇スしちゃうぞ」
なんてバカバカしくて最高なんだ。

その時の自分に合った番組だけ聴けて、メールを送って参加までできる。ラジオって素晴らしいし、メール投稿って素晴らしい!

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