遺伝、か?

最近、親に電話することが多くなった。特に意味はない。
何やかやで雑談している。

最近の話とか聞いてみると、父はハーモニカを習い始めたらしい。もう80近いのに。母によると道具がどんどん増えていっているそうだ。最初は先生からさんざん言われていたというのだが、このはまり具合はどうも習うのが気に入ったということらしい。つまり上達しているのだろう。
先日も定例の演奏会に出ていたとのことだ。本人は「まだ上手くないので吹く真似だけしてる」と言っていたらしいのだが。

これは私が歌を習っているのに刺激を受けたのかもしれない。自分も「まあ、それなりにうまい方かな」と思っていたのだが、プロのレッスンのというのはすごいもので、潜在的な能力をどんどん引き出してくれるのであっという間に音域がとても広くなってしまった。今まで出なかった声が出ると、それまで出ていた音域でも歌い方が広がるので相対的にうまくなった気になれる。

母は、ずーっと習字を続けている。結構、賞も取っている。えらい先生方からもかなりの期待の星らしく、目をかけてもらっているそうだ。(この業界は年齢層がとても高い)
それでも、おととしだかえらい先生にちょっと悪く言われたことがあって、いまだにそれを気にしていたりもする。周りの先生もいきなり翌日にとりなしたりしてたとかいう話なので、まあ、実際にあまり作品としてはよくないものだったのだろうが、波は誰にでもあるものだし、実力はみんな認めているということなのだろう。私に遺伝しなかったが。

両親と私自身を比べてみて、性格やら能力やらにやはり似ている部分と似てない部分があることに気が付く。両親ともちゃんと教育は受けているし、教養を取り入れる好奇心も常にあるので、その方面については私と同様の環境にあると思っていいと思う。だから、比べることは可能だろう。
父に似ている部分。頭の良さ。不安の強さ。引っ込み思案。音楽的素質。持久運動が得意。
母に似ている部分。頭の良さ。若く見える容姿。興味への持続力。社交性。
性格的には主に父の特徴が出ていると思う。最近はSNRIを服用するようになって不安の強さが軽減されたせいか、社交性が出てきたように思う。そもそも人と会って話をするのは嫌いではない。ただ、慣れるまでの恐怖感が対人恐怖として出ていたのだと思う。
身体的にはどちらとも似てないような感じである。酒は両親より強いし、身長も高い(平均よりは低い)。どちらかというと持久運動が得意だが、反射のみの運動もそれなりにこなせる。これは両親の両方から良い部分を受け継いだのだろう。但しチームプレーが壊滅的なのだ。私は瞬間的な判断力に乏しい。熟考型なのでとっさのチームプレーができない。この点もどうも両親ともにそのような感じはある。糖尿病体質は父方からの遺伝らしく、みんな発病している。
父は碁も将棋も好きだ。これは祖父もそうだった。私はプログラムというほぼパズルを職業としている。うちの男系に続いている特性なのかもしれない。父方の叔父もプログラマーである。母はそのような趣味は持っていない。母方の叔父もアウトドア系だ。

読書が好きなのは両親も私もそうである。ただ、好きなジャンルはみんな違う。それでも、父の好きな本も母が好きな本も私は読める。私が好きな本は両親ともにあまり読もうとしない。なんでだ。

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