宮田氏の推しプログラムの話

キャプ90

先日マロで「最近note放置してるのでよかったらお題をください…!」と呟いた際にいただいたこちらの質問に答えていきたいと思います~。マロをくださった方、ありがとうございます!

動画視聴含め見たことがある宮田氏のプログラムは本当に少ないのですが、個人的に一番印象深いのは2016-2017シーズンのFSの「パール・ハーバー」です。

パール・ハーバーはDOI2016の放送で初見でした。当時はまだスケートファンになって3年目くらいで、今よりスケートを見る目が育っていなかったというか、何がどうなら上手い・すごいのかという観点がぼんやりしていたように思います。なので、TLに流れてくるスケオタ俗語「ツルスケ」「ヌルスケ」が表す代表的なスケーターさんは知っていても、正直自分でうまく説明はできないし、こういうのがツルスケ・ヌルスケ…!と理解して実感しつつ代表的なスケーターさんの演技を見ることもできていませんでした。

しかし、そのツルスケ・ヌルスケという言葉で表される要は「スケーティングの上手さ」を初めて実感して見せてくれたのが宮田氏のパール・ハーバーでした。
オープニングから出演されているスケーターさんの演技を楽しんで、そして宮田氏の出演順が来ていざ演技が始まったとき、「ン…!?」と驚いたのを覚えています。

まず、宮田氏までに滑っていたスケーターさんを貶したり卑下する意図はありません。その上で語ると、宮田氏まで見ていたスケーターさんとのスケーティングの違いが明らかにわかりました。
氷とエッジの摩擦が全く無いようにするする滑り、ゆっくりと深く一度こぐだけで長いストロークで伸びて、とにかく柔らかくてしなやかでどこかしっとりとしたそのスケートに「今まで滑ってたスケーターさんと全然違う」という感想を強烈に抱きました。そしてそのとき初めて、「これがスケートが上手いってことか…!?」と理解しました。

おそらくそれまで、色んなスケーターさんといわゆるツルスケ・ヌルスケに分類されるスケーターさんのスケーティングをじっくり見比べてみたことがなかったから、その違いをはっきり理解できていなかったんだな、と今になって思います。
もちろんスケートの上手さというのは多種多様あるとは思いますが、よく目にするツルスケ・ヌルスケに分類される滑りとはまさしくこういう滑りのことなのだな、とスケートファン歴の浅い自分に理解・実感させてくれたことが、なにより感動した部分です。「WATER」を理解できたときのヘレン・ケラーの気分ってあんな感じだったのかもしれないですね。(誇大表現)

ピアノとストリングスの構成で静かに始まるパール・ハーバーの音楽と、その宮田氏の綺麗なスケートが相まってとても美しいプログラムでした。冒頭の落ち着いたパート・中盤の勇ましく荒々しいパート・最後の雄大なパートと曲の構成によって滑りの雰囲気も変わり、宮田氏の表現の幅が味わえるのも魅力です。
題材的には重いプログラムだとは思うのですが、音楽とスケーティングの相性だけに視点を置いて見ても、素敵なプログラムだと思います。なんとなくわたしはこのプログラムを見るときには、曲名に影響されてもあると思いますが宮田氏のスケートに優しい海の波、水を想起します。これを書くにあたって久しぶりに見返しましたが、やはり染みるような優しい美しさがありました。本当に大好きなプログラムです。

以上をご質問の回答とさせていただきます。ありがとうございました!


終わりになりますが、先日のビバスクエア京都での宮田氏の演技も素晴らしかったですね。リンクインして流して滑っている姿だけで泣いてしまったくらいには、スケーティングの流麗さが現役時代と変わらないことに感動してしまいました。ブランクはどれくらいあったのかも気になりますが、働きながらでもあの技術をキープしていたことには頭が下がります。耕新さん含め、社会人スケーターさんってすごいですよね。これからもぜひ、滑っている姿がまた見られたらいいなあとしみじみ感じました。あの滑りは至宝ですので…

それでは読んでくださってありがとうございました。マシュマロの方でいつでもお題は募集していますので、どんな内容でも構いませんのでぜひお気軽にお題を投げてやってくださいませ~↓

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