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アルコール入りウェットティッシュの勇者

1ヶ月くらい前から体温を測ると35度台になってしまっていた。平熱36.5度〜37度を誇るからこそ、私は風の子元気の子であったというのに。体温が低いさまざまな病気を疑ったし、もしかして無症状でコロナになってて、そういう後遺症があるのかもしれないと思って調べまくったり、とにかく代謝をあげないと病気になってしまうとおもったのでアプリを買って家でできる筋トレをしてみたり、シャワーじゃなくて毎日風呂にはいったりしていた。しかし、先日の早朝についに34.3度を体温計が叩き出した。いかにもこれは異常事態であるのにもかかわらず、私の体調はこのところすこぶるよろしい! 

とすると、体温計に問題があるに決まっている。まず、電池抜いて再起動。とにかく、電化製品の不具合は再起動が基本であると聞いている。そして、我が家の体温計は耳の穴で測るタイプのものなので、使うたびに軽く拭いてたとはいえ、人脂で結界が張られてる可能性はあるので、アルコールを含むウェットティッシュで隅々まで真剣に拭く。そして、つつしんでスイッチをオン。

体温を再測定してみると、36.5度。うむ。結界は破られ、この世は正常に戻ったのだった。アルコール入りウェットティッシュの勇者(わたし)を讃えよ。

しかし、反面、うっかりエンジョイが過ぎたりすると、体温37.5度という、この3年の間に新たに導入された人間と非人間を分けるボーダーを超えてしまう恐怖も併せてカムバックしてしまった。

そして、体温をあげるべく1ヶ月半も努力してしまったため、体重こそ減ってはいないが、筋力はついて、めちゃ元気。このきもちはなんだろう。そしてなんか、慣用句になりそうだし、何かに例えられそうなんだけど、まだ答えが見つからない。