人間

坂口安吾「堕落論」を読んだ。
本来の人間は自然と堕落していくものである。戦後の兵士は闇屋となり、未亡人の女たちは新しい恋をする。人間とはそんなものだからこそ国のトップは、人を駒として使うために、逃げ傷は恥だとか義理人情だとかいう観念を都合よく作り上げる。

そういった偽りの「美徳」に背き、むしろ人間は堕落しきることによって「武士道精神」や天皇制などという上級国民の都合で作られた「美徳」に左右されず、自分の信条を真面目に考えるきっかけとなる、という論理にとても納得した。


この間の曲をアレンジしたもの。


ジャルジャルのリモートワークのコントを見て、会社組織というものの気持ち悪さに若干吐き気に似たものを感じてしまった。これぞ現代の武士道精神。

音楽は人を偽りやすい。楽しむため、悲しむため、励ますための音楽にはもう嫌気が差してきた。自分の音楽についてどう考えておれば良いのか。抽象的だから、とりあえず何か分からないけれども正直にやるという方法しかないのかもしれない。


他人を意識しないためには他人との関係を断つ。自分のメンタルはそのくらい弱い。

人はくだらない。くだらないということだけ知っておれば良い。自分は馬鹿だと自覚できている君は賢い、と言われるくらいのくだらないボーダーラインだ。

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