冬心

作っていて楽しくもなく、作る明確な理由があるわけでもなく、稼ぎにもならないのに、創作を何故苦行のように続けているのだろうか。聴き返して嬉しくなることはいくらかあるとしても、それが自分が本当に求めているものなのか、どんな時も自分の心を救ってくれるのか、人生を捧げるべきものなのか分からない。多少の喜びと、この精神的苦労を天秤にかけた時に、果たしてどっちを取るのが自分にとって幸福なのか分からない。心を満たす音楽を聴いたことがないのに、いつかこれだと思うものができるかもしれないと、何故か期待している。

生きることについてひたすらに分からない。
創作の為に外の世界が苦痛に変化しているのかもしれない。ただ、もともと外は面白くないということは知っている。真の喜びはどこにあるのか。退屈で面倒な人生の中に、心からの喜びが欲しい。光を感知出来ない。

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