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ときメモGS4から入った女が初めてGS2をプレイした感想〜真咲元春編〜

私のプレイ歴:GS4どっぷり→GS1→GS2初プレイ←イマココ

推し:玲太、零一、ハヅケイ、真嶋太郎(手遅れ)

事前情報:真咲の女たちに包囲され「真咲先輩はいいぞ」と無言の圧をかけられていた

攻略順:佐伯→太郎♡→氷上→真咲先輩←イマココ

以下、プレイ記録&メモ↓

1年目 出会い

・氷上と健全なEDを迎え、太郎に侵されていた脳がツルッツルに回復した翌日、ずっと真咲の女たちに「やれや」とヤクザ布教されていた真咲元春ルートに進むことを決意

・ネタバレにならない程度に攻略を見ると、真咲先輩も事故チューの対象と聞き驚いた

・聞き齧った情報でアンケートを記入すると、少し遅れてやってきた事故チューイベント

おでこ全開、お元気パーカー、爽やかスマイルというぱっと見運動キャラにも見える爽やかビジュでご登場する真咲先輩

実像よりもぬいの方が見る機会多かったからなんか新鮮です

「ふ、ふーん……ま、まあ攻略してあげてもいいかな?」とスカした態度で虚勢をはりながらアンネリーに応募
ここで働くのは氷室一紀を構い倒していた頃以来です

チューリップのバケツをひっくり返すドジっ子美少女キャラみたいなスチルが発生して真咲先輩と再会

有沢さんがまさかのビジュ&声付きで出てきてびっくり!!

エンドロールでゆかなさんの名前は見てたけど、まさかこんなにがっつり登場するとは!!
JK→女子大生への垢抜け方がなんかリアルで痺れた メイクも覚えて女性らしくなりましたし喋り方も柔らかくなった気がします


90年代のドジっ子美少女キャラのように現れる真咲先輩


・GS1の男子たちもこんなふうに垢抜けたり成長したりしてるのかなあと夢想しながらアンネリーでせっせこ働く日々
夏になると二の腕魅惑のマーメイドになった真咲先輩が勉強を教えてくれるスチルが発生します

・「懐かしい」とOB風を吹かす感じも話の切り出し方も、気取ったところが全くなくて、歳の差を理解しつつも極力同じ目線で接してくれている感じが伝わってきます
頼り甲斐はあるけれど、だからといって偉そうなわけでもない

この「マジでバイト先にいる大学生」感や「町の花屋の気になるお兄さん」感が、
絶妙に「現実にいそうでいないけどなんかリアル」なんですよね…

・「直感型だから答えはわかっても途中式が書けない」という電撃文庫の無能系主人公みたいなことを言う真咲先輩
「有沢に聞きな」という簡潔な内容をおどけて伝えてくれるので、後輩としては肩の力が抜けますし気疲れしなくていいのでマジでいい先輩ですよね


・学校の男の子をガン無視しながらひたすらパラ上げとバイトに励んでいると、再び学校内で真咲先輩に出会います
かつて通っていた教室で懐かしさに浸る先輩

「気持ちわかる〜」なんて思っていると、机を彫刻刀で掘って溝に消しカスを埋めていたという小3男児みたいな行いを暴露されてお茶噴きました。わんぱくかよ

・こういう気取ったところが全然ない自然体な感じがお姉様方に刺さるんだろうな〜とポテチを齧りながらテキストを追っていると、気になる発言がポロリ


「おまえもちゃんと、思い返したらあったかい気持ちになれる思い出、作れよ」

「戻れるもんなら戻りてぇなぁ」

「同級生って目でおまえを見てみたい」


………ほう???? 思わずポテチが手からポロリしました

ずっと「いい人だけど、なんか引っかかりがないな」と思っていたんです

爽やかで優しくて頼れる人だけど、でも言ってしまえば今のところそれだけで、彼の内面の深いところが覗けるようなイベントはまだなくて…

学校の男の子たちみたいに際立った個性もないし、事故チュー以外の印象が薄くて、今はまだ、バイト先で知り合った人とたまに話すだけの感覚なんです。プレイヤーとしてはね

そんな彼がふいにこぼした、どこか未練がましいような発言がやけに気になりました

この、なんともないと思っていた人のふとした言葉や仕草で気になり始めるトリック、現実の恋みたいでとても巧妙じゃありませんか???

ったく、脚本がうめえな、GS2はよ!!


優しい目で語りかけるパイセン

・季節が巡って真咲先輩が脇と二の腕を隠すようになると、デートに誘われるように。初デートはショッピングモールでした

先輩相手に初手遅刻をぶちかますあかりに、真咲先輩は少し厳しく、でも空気が重くならない程度に注意してくれます

優しいけれど甘いわけじゃない、相手のためを思って発言できる人格がよく表れていますね

ちなみに初選択肢はバチ好(バッチリ好印象の略)を出せました


・元旦に届いた年賀状にもそれは表れていて、バイトを休まないよう釘を刺されました
締めるところは締めていく、この友好状態の真咲先輩が私はけっこう好きでしたね

・運良くお誘いが来て一緒に初詣に。先輩のお願いは「学力向上」でした
このお願いや年賀状が3年間で徐々に変化を遂げていくのがときメモの面白いところですよね


・バイト先で重いものをもってもらったり、着実にときめきを重ねていきながら時はバレンタイン
手作りチョコを渡すと、まだ友好状態の先輩は「ありがとな」と誠意がありながらも軽めの反応
もらいなれてる感じがしないでもないです。義理も多いでしょうが、大学でいっぱいもらってそうですよね


・この直後に出ました。魔性の男、真嶋太郎。誰を攻略していても必ず表れて、私に揺さぶりをかける男

この、一見対照的に見える二人の年上の男を見比べながらプレイするのも面白いと思って、

今回は「かわいいね」と言われても素直に謙遜し、フラグを折らずに様子を見ることにしました


・ホワイトデー直前、薔薇のトゲで怪我をするあかり。真咲先輩はなんの躊躇いもなく手当をしてくれて、しかもあかりが「申し訳ない」と思わないように、自分も同じことをやったと吐露してくれます

真咲先輩って、相手の感情をめちゃくちゃ敏感に察知する能力がありますよね

簡潔に言うと「こういうことをすると相手はこう思ってしまうだろうからこういう言い方をしよう」という配慮のことなんですけど、それを頭で考えるんじゃなくて本能で察知してる感じ

「答えは直感的にわかるけど途中式はわからない」と言っていたのと同じです。計算じゃないんです、彼は

生来の優しさが滲み出ていますよね


・初めてのホワイトデー当日

「たいしたモンじゃねーんだけどな!」とあざとく照れ笑いながら先輩はお返しをくれました

中身はどくろクマのアイピロー。本当にたいしたモンじゃなくて笑いました。今作のどくろクマ枠おまえかい

たぶん、大の男がJKのために入浴剤とかハンドクリームとかアクセとかを選ぶのが小っ恥ずかしかったんでしょう。そう解釈することにします


本当にたいしたモンじゃねーモンを渡す人の顔


2年目 好き状態に


・4月の私の誕生日には、ラインストーンのチェーンベルトをくれました。めちゃくちゃ小っ恥ずかしいチョイスしてます。前述の私の解釈はなかったことにしてください

しかしこのアクセが似合うようなセクシーな服が好みというのは、最初意外でした

でも考えてみると、彼は大学生でこっちは女子高生。背伸びして大人びた服を着てくれていた方が、束の間でも歳の差を忘れられるということなのでしょう

2番目に好きなファッションがピュアなのは、そういった背伸びをしないありのままの純朴な姿が、最初に好きになったあかり像であるということの表れでしょうか。深いぜ、GS2


・順調にデートを重ね、好き状態に突入し、寄り道会話をガン掘りしていきます

なんとなく「まだ真咲先輩を掴めない」「まだわからない」という感覚を抱きながら無味の日々を送っていると、ようやく核心をつく会話が


「勉強もそこそこ、遊びもそこそこ。だから後悔が多い」

「当初はそれなりにがんばってたんだけどな。いま思うとスッカスカかも」


へえ……って声が出ました。やはり、高校時代に未練があるようです


真咲先輩は横顔で語ることが多いので、表情が読み取りづらくてヒロインは不安になりがちかもしれません

・これはたぶん「学校について」尋ねたときの答えだったと思いますが、次のデートで将来の夢について尋ねたとき、彼がまだ見つかっていないと答えて

「おまえも考えといた方がいいぞ。高校の3年間なんてあっという間だからな」と続けた瞬間、その意味がようやくわかりました


・彼は「ヒロインが現れず、誰の攻略対象にもならないまま高校を卒業したGS男子」という概念を具現化した存在なのです

学校にいる男子たちのように強烈な個性をもっているわけでも、特別秀でた能力を持っているわけでもない真咲先輩

それは、ヒロインに出会って日常が一変することもなく、何のドラマも起きないままただ日々を過ごし、なんとなく時間を浪費して卒業してしまったことを表しているように思います

そして、真咲先輩を深く知る前のヒロインの、ときめきの薄い平坦な日々はそれの追体験と言えるでしょう
(真咲先輩狙いでいると、自然と学校でのイベントがおろそかになりがちなのでうまい構成です)

つまり、真嶋太郎が「ヒロインと結ばれなかった王子のifの姿」の象徴なのであれば、真咲先輩は「そもそも誰とも出会わず、何も起きなかった“攻略対象未満”のifの姿」なのです

女性に弄ばれ、愛を信じられなくなった元・王子様と、そもそもときめきが生まれなかった世界線のGS男子

今作の年上男子キャラは、皆そういうメタ的な何かを表現しているキャラクターに私は見えました

同じく何の個性もときめきもなく日々を過ごしていたけれど、運良くヒロインに出会えたことでドラマが起こった…というのが3のタイラーなのでしょう(3はエアプなので違ってたらすみません)


GSのライターきもっっっっっっ………………(大絶賛褒め言葉)と呟きながら、脳死でコマンドをゴリラ叩き

学校の男子をフルシカトする日々を続けていると、下校時間に真咲先輩が迎えに来てくれました
「高校生気分を味わいに来た」と言い、一緒に帰ってくれることに


・まるで同級生気分に浸るように、高校時代の懐かしい話を聞かせてくれる先輩

ただ、特別ドラマチックなことが起こらなかったことを象徴するかのように、話題は恋や部活のことではなく若王子先生のことばかりです。ここのライターほんとキモすぎます(爆裂大絶賛)

・そして別れ際「懐かしかったし、おまえと同じ目線で歩けたのが嬉しかった、ちょっと」とこぼしてくれる真咲先輩

あかりがもし同級生だったら…せめて1年でも在学期間が被っていたら…と想像せずにはいられなかったのかもしれません


あの頃に浸るように思い出を語る真咲先輩


・脚本きもいを連発しながらデートを重ね、話題は「好みのタイプ」に

「好きになったヤツがタイプ。逆に言えば、タイプじゃないヤツは好きにならないんじゃねーか?」


キモいを通り越して「うわあ……」って声が出ました

その『好きになったヤツ』が現れなかったから、彼の心の一部はまだ教室に置き去りにされたままなんですよね。うわあ……

・こう考え出すと何もかもが意味深に見えてきて、さすがに深読みだとは思いますが、
彼がホラー好きで食虫植物にすら恐怖感を見出し、怖さを刺激に変えて喜びを感じているのも、日々の生活にずっと刺激を求めていたことの表れなのでは、とちょっと考えてしまいました


・時は流れて二度目の元旦。年賀状のメッセージは「今年もよろしく頼むぞ!」

去年と違って先輩風を吹かさなくなっているところに関係性の変化を感じて面白いです

・一方で初詣の帰りに彼がこぼした、

「将来を決める大切な歳だ。進学するにしても、就職するにしても、バイトばっかしてちゃダメだぞ」

という言葉が頭から離れません
好きな人には自分と同じ後悔をしてほしくないということですね


自らに言い聞かせるように説いてくれる先輩。拳はいつもHN5(人を殴る5秒前)です


・新学期早々、痛まない胸を抑えて「イタタタ…」する激オモシロ真嶋太郎が登場し、私を揺さぶる

佐伯瑛が入学するまでは——手酷い失恋を経験するまでは学園の王子様だった太郎

堕ちた王子とも言える彼の姿がいつも以上に痛々しいのは、この後あかりに見捨てられる運命にある彼のその後の人生をつい想像してしまうからでしょうが

卒業式でフラグを折るつもりでいますが、彼もまたそんな青春時代を悔やむ日が来るのだろうかと思うと、なんだかおセンチになってしまいました(死語)


別に対してえぐられていないけれど痛がる、私の最愛の男


・二度目のバレンタイン、好き状態になってから初めてのバレンタイン

ヒトデキ(人としてできているの略)な真咲先輩は、氷上と同じくチョコを喜びながらも寝不足のあかりを気遣ってくれます

玲太〜〜〜〜〜〜!!!??!??!?!
聞いてる〜〜〜〜〜!!??!!?!???!?(い つ も の)


・ある日のデートの帰り、寄り道会話は核心へたどり着きます

「やっぱ、女の子ってのは……おとぎ話にみたいな恋愛に憧れるもんなのか?」

この切り出しで大袈裟でなくドキッとしました。GSシリーズにおいて「おとぎ話」「王子」といった言葉は、決して軽いものではないからです


「もし(おとぎ話みたいな恋に)憧れてるんだとしたら、オレには出る幕がねーんだよな」

「王子なんてガラじゃねーし。いいとこ、王子の教育係かお付きのヤツってとこだろ」

「おとぎ話の王子は、実はどこかでおまえを待っているかもしれない。おまえも、そいつが現れるのを待ってるのかもしれないけど、それを待ってやれる余裕はないんだ、正直」


………あの、もう………言葉が出ません


今作における「王子」は佐伯です。おとぎ話のような約束も交わしています
このとき、実は好き状態にありました。たびたびデートに誘われて、断ったり応じたりしていました

もうとっくに、あかりの前に現れているんです

あかりがたった一言「好き」と言えば、いつでも付き合うことができるでしょう

それに、言葉を選ばずに言うならば、佐伯は真咲先輩とは違って文武両道で何でもできるし、彼より上の大学に合格できる実力があるし、自分の夢もやりたいことも見つけている。そして年も同じ

正真正銘の王子様と、攻略対象にすらなれなかった、教室の片隅にいるごく普通の『お付きのヤツ』——

人間的には真咲先輩のほうが成熟しているのに、こうして比較してみると先輩にとっては残酷なくらいの差があります

先輩は佐伯のことを知りませんが、もし知っていれば「敵わない」「この子と結ばれたほうがいい」と思ってしまってもおかしくありません

この一抹の不安が、平坦だと思っていた彼との物語に大きな衝撃をもたらしました


唐突に物語の核心をつく真咲先輩

・衝撃で人語を失い「ほえ…ほえ…」しか喋れなくなっている頃、新たなスチルも発掘

先輩のスーツ姿、あまりにも良すぎてもう「ぽえ…」しか喋れなくなってしまいました

ぽえ…もとはる…夢はまだ見つからないけれどあかりとの未来に向かって頑張るもとはる…ぽえ…


激動の3年目


・3年目の春先、真咲先輩が再び学校にやってきて、以前話した「おとぎ話」について続きを話してくれたぽえ

「(俺は)お付きのヤツ……まぁ、宮廷のお抱え庭師ってとこか?」

花壇を覗き込んでどこか吹っ切れたように微笑むスチルが印象的だったぽえ

「……いつ現れるかわからない王子を待つ姫のために、種を蒔いて、花を育てるんだ」

「咲いた花を見て、姫が少しでも笑ってくれれば庭師としては本望だ」

「その花を見てうかべた微笑みだけは、正真正銘、庭師だけのものなんだから」


ぽえ……ぽ……ぽえええええええええ!!!!!


……あまりの衝撃に再び人語を取り戻しました

もう、失った青春や王子になれなかった自分に未練を抱く真咲先輩はいません

庭師でもかまわない。姫の笑顔が見れるなら……そんな、己の胸に咲いた無償の愛に気づくことができたからです

ヒロインに出会えず、ときめきも生まれず、特別楽しくも辛くもない高校時代を過ごしていた真咲先輩が抱いた、正真正銘のときめき

少し遅れてしまったけれど、彼のときめきメモリアルが始まった瞬間でした


好きな人と花を同時に見つめる、世界一優しい眼差し


・そこからはもう、本物の王子や堕ちた元王子に別れを告げ、一心不乱に庭師の真咲先輩を追いかける日々でした

はじめは正直「少し退屈だな」と思っていた彼との物語ですが、ハッピーエンドを目にしたくてもう夢中でコマンドを叩き続けます。もちろんデートもしまくります


・そしてやってきた3年目のクリスマス。渋滞に巻き込まれ、パーティには参加できませんでした
クリスマスプレゼントもないし、王子と過ごすようなドラマチックな展開もありませんでした

でも、二人で街の夜景を見下ろすという、実に何でもないけれど特別な時間を過ごします

彼との日々はこうして平凡で平坦で、他のカップルだって経験できるようなありふれた出来事の積み重ねかもしれません

けれど、そこには確かにときめきと愛があるんです。個性豊かな同級生たちとはまた違った恋になる予感に満ちていました


・三通目の年賀状のメッセージは「あと少しの高校生活しっかり楽しめよ!」でした
実に先輩らしいです。でもきっとこの世界のあかりは、学校以上にアンネリーでの時間が楽しいと思っているはずですよ、先輩

・三回目の初詣ともなると、願い事も変化したようです。自身の単位だけを願っていた一年目とは大違い


・卒業間近のデートの帰り、先輩の友人「さくらい」から電話がかかってくるというイベントが発生しました

どうやら彼は「のんびりしすぎだ」と先輩に言っているようです

おそらく、あかりに告白しないことを言っているのでしょう

でも、男子大学生が好きな女の子が高校卒業するのを待って告白するなんてかなり健全で素晴らしい誓いを立てていると思いますけどね

「お前が言わないなら俺が言っちまうぞ」とふざける友人、咎める先輩

高校時代を取り戻すくらいの『充実』が、彼の大学時代には詰まっているように見えて、なんだかぐっとくるシーンでした


高校時代はなんとなく過ぎ去ったけれど、大学生活はとても充実している様子の先輩


・そうしてやってきた卒業式。真咲先輩は灯台に来てくれました

「オレの知らない場所での話を聞くたびに、最初は気にならなかった年の差がだんだん、疎ましくなった」
「せめてあと一年遅く生まれてりゃ、おまえと“はね学”で過ごせたのに……ってな」

同じ学年だったなら、もっと早く出会えていたなら、同じ学校に通えていたなら

Ifの世界の話をしてもどうしようもないと、あの夕暮れの教室で語っていた真咲先輩
でも、考えずにはいられなかったのでしょう

・考えて考えて今日まで目一杯悩んで、彼は気持ちを伝えてくれました

「おまえが好きだ」というシンプルな言葉が先輩らしいです


・「はい」と答えると返ってきた、「絶対断られると思っていた」という庭師の一言が少し切なくもあり、可愛くもあります

でもあかりは、王子よりも庭師を選んだのです。いつも花と笑顔をくれていた庭師を

・事故チューを振り返り「運命だったのかもな」「お前がアンネリーにバイトに来なけりゃ、何も始まらなかった。出会えただけで、すげーよな?」

高校時代、ヒロインに出会えなかった彼のこの言葉に涙ぐんでしまいました

運命は遅れてやってきたのです。そして始まった運命の恋は、第三者から見ればありふれた退屈なものに見えるかもしれませんが、二人にとってはこの世にたった一つしかない特別な愛なんですよね

これが、一見退屈に思えた真咲先輩ルートのテーマなのです


総評

特別なものを持たない彼の素朴な人間性に惹かれ、特別な恋が育っていく過程が本物の恋愛のようにゆっくりじっくりと描かれていて、

GS2で最も「フィクション的ではない」恋を体験することができました

最初は「ハマれるかなあ」「レポ書けるかなあ」なんて思っていましたが、その心配は杞憂だったようです

TLの真咲の女たちが熱狂している理由がひしひしと伝わってきましたし、推し(太郎)の解釈がより深まったのは予想外に嬉しい出来事でした

また、ライターがきっしょい(大褒め言葉)おかげで先輩の口調に大袈裟なところが一つもなく、本当に等身大の男子大学生って感じで、それが「平凡な恋」というストーリーに見事ハマっていました

脚本が優秀だとキャラクター設定がブレるどころかより深みが出るので、名作の証拠と言えます


真咲先輩を教えてくださったTL真咲の女たち、ありがとうございました

もしよろしければ、うちの真嶋太郎も救ってやってください

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