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傍のソバ・ハノイ編/Quán Bún Chả - 74 Hàng Quạtは路地全体がブンチャー屋

ここも前回同様英字新聞で知ったソバ屋です。
道路側のささやかな看板だけが目印の幅1m奥行き30mの路地で、25年間毎日数百杯のブンチャーを売っていて、10時から午後2時まで絶えずお客で混んでいると書かれています。
 

ささやかとは言い難い看板


ディープなダイニングエリア


実際路地を入って10mくらいは肉を焼いたりツユを温めたりする調理場が幅1mの半分を占めていて、煙の中を奥に進むと文字通りディープなダイニングエリアが広がります。
混んでいても座れないほどではなく、英語の話せるニーさんがすぐに来てくれるのでガイジンにも有難い。
路地コレクターのワタシとしては実に興味深い蒐集対象ですが、一度では全体像を把握しきれなかったので何度か通ってから描きます。
 

入口部分の路地はキッチン


ブンチャー自体も肉が焼きたてでツユも甘さと酸っぱさのバランスが絶妙で、葉っぱ類もそこそこ新鮮で、あとブンも、、ブンはブンでした。
注文しなくても出てきた揚げ春巻きは揚げたてでサクサクでした。
ビールを注文したので揚げ春巻きがセットの所謂オバマコンボという形で供されたものと想像します。オバマさんが大統領時代にハノイに来た時に、お忍びと称する市民触れ合いイベントで食べたモノです。ほかの店にも広まり今やブンチャー屋の定番。〆て95k.ドン≒570円でした。
 

オバマコンボ的セット


このすぐそばにはセカイ各国のガイドブックに必ず載っている有名ブンチャー屋があります。
有名過ぎて混んでてのんびり食べられなかったり、焼き肉が大量生産でホニャララだったりします。なので旧市街でブンチャー食べるならこっちのほうがいいかなー。もちろんワタシの基本スタンスとしておススメしているワケではありません。
 
 
先週はニッポンからの観光客を旧市街で何組か見かけました。
ニッポンではハノイは所謂名所旧跡が少ないので観光地としてはこれまで人気がありませんでした。ハノイは政治の中心でつまらないから南のホーチミンに行くべしと。いつも天気が悪いのは確かだけど。
欧米人の間ではハノイはセカイの人気観光地ランキングで上位に入る町です。ロンドン、パリ、ローマ、プラハなんかと並んで。
 
この違いはどこから来るものなのか。町の楽しみ方の違いですかね。路地に紛れ込んでブンチャー食べたりするのは超楽しいと思うんだけど。

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