見出し画像

ベトナム 超ローカルフードの旅/Bac Ha市場の内臓肉Pho GaとPho Heo

画像1

前回に続き北部ベトナム紀行です。
翌朝は5時に起きて6時にホテルを出て、一行8人で行列して日曜朝市の会場へ。途中の道端でも民族衣装を着たモン族の皆さんが、スモモや布製品や農産物などの店を広げています。ちょうどスモモ祭というのも行われていて、町中スモモだらけでした。

画像2

朝ソバは市場の一画の大きな建物の中で。おそらく3年振りに観光客でごった返していました。
いくつかの店がオープンキッチン風にお客の目の前で肉を切ったりしながら食べさせています。ニッポンの炉端焼き屋のような風情です。
並んでいる肉類は内臓系と豚の耳とか鼻とか。黒々とした燻製肉の趣きで視覚的にかなりインパクトのあるモノばかり。

画像3

フォーは2種類、Ga/鶏肉とHeo/豚肉でした。豚の鼻のフォーが目に浮かびワタシはGaにしましたが、一緒に行った韓国人の人は果敢にも豚を選び、結果的には半分くらいでギブアップしていました。
Gaにしても内臓系の肉が混じり、麺はハノイのFreshな感じのではなくやや黄色がかったうどんっぽいモノで、スープはいろいろ煮込んだ感じなのにかなりの薄味というアンビバレンツな状態。

食料の乏しい山間部なので保存技術を駆使していろいろやってるんでしょう。高血圧対策とかも考えてるのかな。そういえば昨日のご馳走も塩気はほとんどなかったような。
隣りの団体は朝から酒飲んで盛り上がっています。この後、祭りの開会式に出なきゃならない我々は口数も少なく店を出ました。

画像4

2時間の苦行をこなした後、ようやく解放。神経的に疲れ果てたものの町の人からおみやげにスモモをもらってキモチよく次の目的地Sapaに向かいました。
因みにスモモもモモもモモの内と言うけど、スモモは梅だと思いました。
Sapaでは途中の山道で少数民族の家族が野菜を売っていました。人参のような赤蕪とか、細くて短い筍とか、アーティチョークとかいろいろ。
アーティチョークは南の高原のDa Lat/ダラットでも特産品で、フランス人が持ち込んだ作物なので、彼らの避暑地だったSapaでも同じように需要があったんでしょう。ワタシはナイフとフォークを使ったあの食べ方からしてムリ。

画像5

画像6

画像7

赤蕪の鮮やかな色に惹かれ一束買おうと思ったら4キロもあって、一緒に行ったスタッフと運転手とで分けて、ワタシは1キロだけ家に持ち帰りました。因みに4キロで200円くらいです。えっ、みたいな。
子どもの頃から蕪の漬物には目がなくて、赤蕪も同じだろうと思って家にあったリンゴ酢と酒と味醂をテキトーに加えて一晩漬けて食べたらウマいのなんのって。3日3晩食べ続けました。

Sapaは12年前に一度行ったきり今回2度目でしたが、あまりの変わりように衝撃を受けました。
風景は一般的には自然のモノですが、SapaもBac Haも人間の手が作った棚田が独特の風景を作り出しているので、そういう意味で風景がブンカなワケです。
開発で自然が失われても時間の経過で回復しますが、ブンカが失われると二度と元に戻らない。痛恨の極み

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?