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ベトナム女性の日

きょうはベトナムで年に2度ある女性の日のうちの『ベトナム女性の日』でした。もうひとつはニッポン人には馴染みの薄い3月8日の『国際女性の日』です。
どちらも盛大に祝わないといけないのでベトナム男にとっては試練の一日です。当店も豪華ピザパーティーを催しました。
 
こういうのをアホクサとか言ってバカにしているとこの国では生きていけません。ニッポン人がよく言う、うちは1年中女性の日だから、みたいな冗談は通じません。ましてや、オトコの日も作ってくれーなんて言ったら悪平等主義の誹りを免れません。
 
2022年のジェンダーギャップ指数ではベトナムは83位で世界のほぼ真ん中であるのに対し、ニッポンは下から数えたほうが早い116位です。
ハタから見てもニッポンは19世紀です。っていうか鎌倉時代には女性の地位は今より高かったんじゃないかと思うのは鎌倉殿を見ての感想です。
 
今も政治のセカイで上のほうにいる女性がいますが、その大部分はある種の共通性を持っています。それはオトコシャカイの中でのクラブママ的存在。オトコがそうあってほしいと思うような言動をいつでもとれる人達です。
一度でもジブンの意見をはっきり言えば、このク●生意気なオンナ、と思われてオシマイです。結局はオトコシャカイです。例外はもちろんいます。
 
それに対しベトナムは政治家や企業の経営者に女性が多く、当店の優良顧客も8割方女性です。ワタシもオンナの人のほうがこっちの懐具合まで気にしてくれるので、カイシャのトップはすべて女性であるべきと思う程です。打ち合わせに行くとお土産くれたりもするし。
もちろん中には酷いのもいて、コロコロ気が変わって何度も何度も案を直させた挙句、もう来なくていいわ、みたいに捨てられることもあります。マゾ系です。
 
蜂や蟻を見ればわかるように国王のようなシンボリックな存在は女性のほうが適しています。偉大な母としてです。オトコの子はオカアサンに褒められるのが何よりも嬉しいからです。世襲のそういう制度がこの先も必要かという議論はありますが。
そうこう考えつつもハッキリ言って今はオトコだオンナだと分ける時代ではありません。一部で既に議論されているようにトイレも分けないくらいの世の中にすぐになるでしょう。
 
それなのに女性の日だ、と。
ベトナムはさらなる平等を目指してこういうイベントで盛り上がるのだろうと。完全な平等が実現すればわざわざ女性の日なんて必要ないし。
それに対しニッポンは平等なんてことはアタマにないから、3月の女性の日のほうは世界的なイベントであるにも拘らず全然盛り上がらないんだろうなと思う次第です。

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