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傍のソバ・ハノイ編/朝のBún chả屋は嵐の前の静けさ

先週末、ベトナムは今年最後の祝日でした。
2日の金曜が独立記念日で、控え目なアメ玉政策のお陰で最近になって1日も祝日になり土日加えて4連休。祝日が極端に少ないベトナムでは超大型連休でした。どこにも行かなかったけど。
 
そして今週の土曜は中秋節、所謂Moon Festivalです。国民揃って満月を見ながら月餅を食べる日です。
カイシャではお得意さんに豪華月餅セットを配ります。当店も少しだけもらって皆で食べるので基本的に太る季節です。
 

でもって夏の終わりの日曜の遅い朝メシにBún chả/ブンチャーを食べました。
ここは看板にもあるように創業1966年の老舗でハノイ旧市街の名物店です。Bún chả Đắc Kim/ブンチャー ダッキム。ニッポンの観光ガイドブックにも必ず載っています。
 
ワタシはこっちに来てすぐに一度行き、その後は避けていました。有名店にウマい店なし。肉が前日に焼いて余ったのを温め直したような悲惨なシロモノだったからです。
その後コロナの長い苦難を経て初心に戻ったのかどうか知らないけれど、近頃は肉を焼く煙が50m先から見えるほどの活況で、店のオバサン達も、寄ってきなよ、みたいに誘ってくれるので拒絶反応は薄らぎました。
 

店は巨大看板が掲げられて3,4階まで席のある本店と、その横と、道路を挟んだ向かいにも半屋外の席がある大型店です。
と言っても本店の横と向かいはどういう経営なのか若干不透明な部分があるのと、本店の上の階は混んでくると静かに食べる感じじゃなくなるので、ここで食べるなら本店道端席がお薦めです。
 
ブンチャーと太春巻き2個に朝ビーを付けて130k.ドン≒780円。かつてオバマさんが来た時に御忍びと称して別の地味な店で食べて、その後オバマコンボとしてハノイ中で広まったセットメニューです。
手前の2つは刻み唐辛子&ニンニクと、タレに絞って入れるスダチ、奥のはパクチー他ナマ野菜山盛りです。一人前でプラスチックのテーブルに溢れんばかり。
 
味のほうは特に問題なく、ただタレの中の肉が多過ぎて、最初に肉だけをいくつか食べないと麺を浸けるための隙間がないというウレシイ悲鳴を上げながら、ぐいぐいと一気に食べ切りました。
ケッコウ腹いっぱい。ブンチャーは朝ご飯にはちょっと重いかな。



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