IMG_2298_厚生省答え

新型コロナウィルスに感染したかも?と思っても、検査してもらえないから・・・

今朝

「あれ?」と寝起きの左目の違和感に気づいた。

実は、右目に1週間前くらい前から、ちょっとした違和感を感じてはいた。

けれど私は、アレルギーで、よく目の周りが痒くなったりするから、まあ何かのアレルギーが出たのか?と思っていた。

それが、今朝は、「左目にうつった。」と思ったのだ。うつる目の病気といえば、結膜炎などいろいろあるけれど、新型コロナウィルスも目の粘膜からうつると言われている。

中国では、眼科医が、新型コロナウィルスの警告をして、自らも感染し亡くなられている。医療関係者が亡くなる例があることも、新型コロナウィルスの怖い点だ。

私は、大した症状でもないし、医療機関にかかるような状態ではない。

けれど、そう思っているところに、次郎が、「コンコン」と軽い咳をした。
この軽い咳も新型コロナウィルスの特徴だ。

新型コロナウィルスは潜伏期間も長く、発症しない人も多いという。
そして、発症しても8割の人が軽症だということから、おそらく、私たちが、新型コロナウィルスにかかっていても、そのこと自体を怖がっているわけではない。

私たちが、他の人にうつすことが怖いのだ。

次郎が、喜んで通っている生活介護事業所は、この市で初めて医療の必要な人を対象とした事業所だ。スタッフも明るくて親切で、次郎も大好きな場所になっている。

もし、この事業所に新型コロナウィルスを持ち込んだら、と思うと、気が気でないのだ。

医療の必要な人の行動範囲は狭く、家と事業所の往復を送迎車でするだけの人も多いだろう。人との接触が少ない分、感染リスクも低い。

そこに、活発な次郎がウィルスを持ち込んだら?と思うと、心配なのだ。


私と次郎が、感染しているか検査が出来たら、自分の取るべき方法がわかるのに。

ラインに、厚生労働省のアカウントがあることを知り、友達追加した。
このアカウントは、質問をすればAIが答えてくれるというので、質問をしてみた。

「目からの感染を心配しています。検査出来ますか?」と入力した。

答えは「適切に感染防護具を着用して診察をした場合は濃厚接触に該当しないので、就業をひかえる必要はありません。※写真はこれ」だった。

答えになっていない答えだったけれど、少なくとも、「濃厚接触に該当しない」ことが、私を検査対象から外した理由とわかった。


そこで、市の保健予防課に電話する。

事情を話す。

係員が言う「渡航歴や、渡航者との接触はありましたか」。

肩の力が抜ける。

まだそんなことを言っているのか?そんな段階はとうに過ぎているというのに。

私は「市中感染も始まっているので、感染の可能性はあると思うのですが」と言う。

係員は「あー、まあ、稀にそんな例もあるようですけど」と言う。

私は聞いた「検査は受けられないですか?」

係員は答える「発熱や肺炎の症状はありますか?」

私は、答える「ないです。なので、検査は受けられないということですね?」

係員は言う「はい、そうです。」

私は聞く「では、私はどうしたらいいですか?」

係員は言う「眼科を受診してください。それで、眼科医が新型コロナウィルスの検査が必要と思ったら、保健所に連絡が来ますから」

私は聞く「もし、私が発症していないだけとしたら、感染しますよね。」

係員は言う「いえ、まだ、潜伏期間の感染については、わかっていません。」

え?潜伏期間に動きまわることが、感染拡大しているのではないか?

もしも、私が感染者だったら、眼科に来ている人にうつすではないか?

保健所の認識は、発症していなければ感染はないということなのか?
これが、全国で起こっていることなのか?

保健所で、「検査対象でない」と言われた人が、保健所の指導のもと、医療機関を受診し、感染拡大しているのではないか?

私は自分の目の病気を心配しているのではない。目からの感染を心配しているのだ。

私は、最後に言った。「私も私の子どもも、元気なので、そんなに心配はしていないのです。ただ、子どもがお世話になっている施設内には、体の弱い方がいらして、そこにウィルスを持ち込むわけにはいかないのです。だから、検査をしてほしいのです。」と。

すると、係員はちょっと同情したような声になって、「ご事情は、お察しします。ただ、今現在は、検査対象とはなっていません。」と言った。

「わかりました。」と、私は電話を切った。


夕方、次郎は、元気に生活介護事業所から帰ってきた。

連絡帳に「軽く咳をしていたので、マスクを付けていただきました」と記されていた。

ああ、やっぱり、次郎にも感染の可能性はある。


私は次郎と話しをした。

「次郎は、事業所のみんなが好きでしょ。」

次郎は「うん」と答える。

私は言う「お友達の中には、体の弱い人もいるよね。」

次郎はまた「うん」と答える。

私は言う。「今、流行っているウィルスは凄くて、毎日亡くなった人のニュースが流れているの知ってる?」

次郎は「うん。」と言う。

私は、「きっと、次郎も、お母さんも大丈夫だけど、お友達にうつしたら、大変だから、次郎はしばらく、お休みした方がいいと思うんだよね」と言った。

私は、次郎がここで、『嫌だ』と言うことを予想していた。

説得するのは、難しいと思っていた。

毎日、本当に楽しみにして、大喜びして、大笑いして通っている事業所。

大好きなスタッフさんが居て、次郎が来ることを楽しみにしてくれるお友達がいて、毎日、楽しく過ごしてきた事業所。

だから、『休むなんて嫌だ』と次郎は言うと思っていた。

なのに、すんなり、『わかった。連絡しておいてね。』と言ったのだ。


次郎、えらいよ。お母さんも頑張るよ。

一緒に公園行こうね。トランプしようね。それから、それから、、、、、

お母さんには、スタッフさんや、お友達が与えてくれた喜びも、楽しみも与えてあげることは出来ないけど、大好きな人の為に、今は、我慢することを教えてあげる。

今でも、検査してもらえず、苦しんでいる方がいることを思えば、私たちに起こったことは、ささやかな、取るに足りないことだ。


もちろん、検査さえすれば、安心というわけでもない。

私たちは、今後、しばらくは、人込みを避け、室内での集まりに参加せず、家もしくは、外で過ごす予定にした。

私の予想では、状況は悪くなることはあっても、良くなることはないと思う。

なにしろ、感染防止の対策が取られていないだから。

最悪を考え、最善を尽くそうと思う。


PS.もしも、次郎と公園で遊んでくださる方がいらしたら、大歓迎です。

たぶん、すぐに私は根をあげると思います(なにしろ、ずっと子どもと遊んでいることなんて、もう出来ませんから)。

どうぞ、応援よろしくお願いします。

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しらいわ よしこ
書くことで、喜ぶ人がいるのなら、書く人になりたかった。子どものころの夢でした。文章にサポートいただけると、励みになります。どうぞ、よろしくお願いします。