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太郎ちゃんは後出しじゃんけんなんてしていない

2020.7.5(日)東京都知事選挙投開票日

私は東京都知事選挙に立候補した山本太郎を応援している。

「太郎ちゃん、後出しじゃんけんだったからなぁ~」という声が聞こえてきた。「票が割れる」との声も多い。太郎ちゃんが出馬表明をするまでは、私も宇都宮さんをずっと応援してきたことから、宇都宮さんの応援を太郎ちゃんがしてくれたらいい、となんとなく思っていた。しかし、太郎ちゃんが「私は空気を読まないヤツですから」と発言するようになり、もしかして・・・と、少しずつ事態を飲み込んでいった。

私は、太郎ちゃんが、誰よりも空気を読むヤツだということを知っている。誰よりも、気配りの出来る人だということを知って居る。そして、誰よりも情勢を読んでいることも。

太郎ちゃんの言葉をちゃんと聞いて欲しい。

ここに山本太郎の東京都知事選挙立候補表明記者会見の全文を転載する

特に、宇都宮さんとのことを抜粋したい。

「前略~宇都宮さんとお会いしたのは、この今日までの間に、二度お会いしています。二度です。一度目はたしか3月1日だったと思います。その両方とも、二回ともですね、私と宇都宮さん二人きりという状態で。で、最初にお会いした3月1日には、お会いした時に、次の都知事選挙はどうなさるんですか?というお話を私から聞きました。で、私は、都知事選挙に出る可能性があります、ということもお伝えしております。で、宇都宮さんからその時いただいたお答えというのが、まだはっきりはしていない、というような状況でした。もし、野党統一候補として出る候補者が納得がいかない場合には、自分は出ることになるだろうというようなお話をされておりました。なので、その時点でのやりとり、3月1日でのやりとりは、私の中では、これは話し合いの中で、この先の話し合いの中で一本化ということも可能になっていくのではないかという風な考えになったということです。
で、二度目、二度目はですね、たしか5月の25日やったかな、はっきりした方がいいですか? 大丈夫ですか? ぼんやりで。はっきりしてほしい? わかりました。ちょっと待ってくださいよ。はい、そうでした。5月の25日です。5月の25日に二度目の、宇都宮さんとのお話をさせていただきました。その時にはですね、もう宇都宮さんの事務所にお邪魔させていただいたんですが、もう扉を開けて宇都宮さんが見えたところから、もう空気がちょっと違った、ということです。私、常日頃から空気は読まないと言っておりますけども、もちろん空気が読めるからこそ読まないっていう判断ができるってことですね。なので、その決意みたいなものが、もうお話をする前から伝わってきたということです。で、その時に、どうなさいますか?って話をしたら、必ず出るというお答えをいただきました。で、それは誰が出たとしても出るんだ、というお話をいただきました。私としても出る可能性あるんですけれども、というお話をしたんですけれども、それは出ればいいと~後略」<全文書き起こしから>

これを読んでわかるとおり、太郎ちゃんは早い段階から、宇都宮さんに話しをしに行っているのだ。

太郎ちゃんが後から出馬表明したために、票を割ると叩かれた。けれど、太郎ちゃんが宇都宮さんに相談をしたのに対して、宇都宮さんは太郎ちゃんに相談はせずに出馬を決めている。むしろ、票が割れてもいいと判断したのは、宇都宮さんの方だということになる。

宇都宮さんは、どうして「出馬するかもしれません」と言っている太郎ちゃんを見限って出馬表明をしたのだろう(もちろん相談する必要もないし、全くもって出馬は自由だけど)?

ちょうど今読んでいるムック「山本太郎から見える日本」(ele-king臨時増刊号2020.5.1発行)の宇都宮健児氏のインタビュー記事にその答えがあったから抜粋する。

p73 質問ーれいわ新選組についてどのような印象をお持ちでしたか?

宇都宮 確かにれいわ新選組代表の山本太郎さんが7月参議院選挙で比例代表で候補者の中で最多の99万票を取るなどれいわ新選組の活躍には目を見張るものがありました。ただ私の印象ではれいわ新選組によって無党派層が掘り起こされたとは見ていません。それに保守層の票を集めたかというとそうでもない。むしろ立憲民主党や共産党の票を持っていったにすぎません。現実にれいわ新選組が得票した分だけ立憲民主党と共産党が頭打ちになっています。本当に「れいわ旋風」が起きていたのであれば投票率がもっと上がっていなければならない。つまり無党派層の掘り起しができていたはずです。

p74 質問-昨年9月かられいわ新選組の山本太郎さんによる全国ツアー「れいわが始まる」が北海道でスタートし~中略~山本さんの訴えは多くの人の共感を得ています~後略

宇都宮 ひとことで言えば、山本さんの全国ツアーはあくまで「政治活動」だということです。全国各地で地に足の付いた市民運動をやっているかといいうとそうではない。ある意味、地方で人気投票をやっているようなものです。

抜粋おわり(ぜひ山本太郎・内田樹・宇都宮健児・松尾匡・宮台真司・望月衣塑子・渡辺照子らのインタビューの詰まったこのムック「山本太郎から見える日本」を手にとって欲しい)

そうなのだ。宇都宮さんは、太郎ちゃんじゃダメだと思ってたんだ。宇都宮さんは市民運動の裾野の広がりがあり、市民の力で政治を変えることを訴えてきたことはずっと変わらない。それが、ぶれない宇都宮さんの信念だ。

その信念で宇都宮さんは立候補したのだ。一本化は考えていなかった。それは宇都宮さんが決めたことだ。

だから、私は、思う存分太郎ちゃんを応援させてもらう。

私たちには時間がないのだ。市民運動を組織している時間がないのだ。組織が力を持った時代はいつなのだ。いったいいつになれば、その市民運動とやらが、力を発揮するのだ?私はその市民運動に顔を出す若いほうのひとりだけれど、市民運動の方々が、現代の若者の置かれている悲惨な状況を知らなすぎると感じている。

ブラックな派遣を掛け持ちして、重税に耐え、高い家賃を払い、安い食品を食べ、そんな若者たちには、勉強をする時間も、市民運動をする時間もない。最近の若いもんは、意識が低い?社会に関心がない?いや疲れているだけ。休みの日は寝ていたい。結婚も出来ない。家庭も作れない。家も持てない車も持てない、それが普通なのだ。そんな彼らの代弁をしてくれたのが太郎ちゃんだった。それから、いつも最後にまわされて結局番が回って来ない障がい者のことにも気づいてくれた。


それから、太郎ちゃんが最後まで野党統一候補の模索をしていたことを、田中龍平さんが書いてくださっているので、これもよかったら読んでほしい。

田中龍平ジャーナルから「山本太郎の出馬表明が遅くなった裏明かします」

野党議員さんに素晴らしい人が居ることは、国会中継を見ていても知っている。でも、組織として全然民主的でないのではない?

なんで、野党統一候補は、れいわ新選組の名前を出しちゃだめとか言うんだろう?太郎ちゃんが百歩譲って「れいわ東京」って言ってもダメってなんなん?

消費税5%に減税することを頑なに拒むってなんなん?

でも太郎ちゃん、野党統一候補にならなくてよかったかも。だって既成の野党が市民だけを向いていないことはわかってきたし。太郎ちゃんの支援者は市民。組織票も団体もつかない太郎ちゃんが都知事になれば市民のための都政を実現してくれる。

大ヒットしているノンフィクション本「女帝・小池百合子」石井妙子著(文芸春秋)によって、現知事の化けの皮がはがれかけていると言うのに、この機を逃すわけにはいかない。

現知事の学歴詐称問題は、カイロ大学の声明で収束したみたいに見えるけれども、カイロ大学がバックについた現知事はもっと恐ろしい存在だということがわかる記事もどうか読んでほしい。

カイロ大「小池氏は卒業生」声明の正しい読み解き方 

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60884?page=6&fbclid=IwAR3JLpQ0HgFLc1aNzuMnkpwJcrHHNppYZ0Vgb8jKtEQcRr_rSMEd1GsO2L4

ちなみに、この記事でカイロ大学について解説している浅川芳裕さんの新書「カイロ大学」~”闘争と平和”の混沌~は電子版は買えるけれど、古本には高値がついている。

もう緑の狸に騙されないでほしい。

前の選挙では、石原慎太郎氏が「厚化粧の年増」とか言うから、女性差別と闘う人みたいになって、自民党のおじさんから叩かれれば叩かれるほど人気がでちゃったんだよね。

でも、もうわかってほしい。嘘をつく人は政治家になってはいけない。


私は太郎ちゃんも太郎ちゃんの周りに居る人たちも大好きだ。

太郎ちゃんが勇気を持って本当のことを言ってきたことで、太郎ちゃんの周りには正直で、親切で、明るい人たちがたくさん集まっている。

だから、太郎ちゃんは強いんだ。

太郎ちゃんが代弁してくれる言葉に泣いている私たちは愚かなの?

太郎ちゃんの情熱に胸を熱くする私たちは愚かなの?

空気読めとか、忖度しろとか、大人の判断とか、いつも上から注意するよね。そんなことじゃだめだって。そんなことでは社会は変わらないって。

やらせてよ、太郎ちゃんに!


どうか、都民に知り合いの方が居らしたら伝えてほしい。

山本太郎は嘘はつかない。

山本太郎はあなたを守る。

と。



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