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パチンカスへの道~序章~②

 こんばんは「かいぶつ」です。

 今日は嫁と一緒に家具屋さんに行ってきました……。と、いうワケでまずは前回のあらすじをどうぞ。

 前回までのパチンカスへの道。

 友人Oとパチンコ屋さんに行った高校生(17才10ヶ月)の僕。
好きな台に座り遊戯を楽しむ僕の背後に、突然パンチパーマの店員さんが忍び寄る!
  

「その台ではなく、あっちの台を打ちなさい」

 僕の背後に立ったパンチパーマが、ぶっきらぼうな声で指示してきました。

(何かよう解らんけど、このパンチのおっさんの言うこと聞いとかんとヤバイかも知れんな)

この頃から危機察知能力に長けていた僕は、素直にそれに従い、そのパンチが指定した台に移動し、遊戯を続けました…。

 しばらくペチペチ打っていると、友人のOがやって来ました。そして、僕の隣の空席に座るなり、おっ!? という表情をし、僕に言いました。

「それ、入ってるやん!」

………

「ソレハイッテルヤン?」

 友人であるはずのこの男の言うことが全く理解できずにいる僕を置き去りにし、Oは下皿に残っていた僕のコインを1枚だけ投入口に入れ、レバーを叩きました。

 そして、いとも簡単に真ん中のラインに赤い色の7を揃えたのです。

「ん?……えっ?…、え~っと…、」

「え~~~~~~~~っ!!??」

突然の出来事に上手く感情を出すことができなかった僕を、Oは笑いながら見ています。

「後は適当に打っといたらえ~から」

そう言ってOは自分の台に戻りました。
戻っていくOの後ろ姿を見送りながら、僕は前日にOから聞いた話で理解した、モーニングについての③を思い出していました。

③何か知らんが「モーニング」って簡単に儲かるらしい。

「パチスロしてたら仕事しなくていいんじゃね?」

危機察知能力に長けているはずの高校生(17才10ヶ月)は小さく呟きました。

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