Coldplayと「Viva la vida」

https://music.youtube.com/playlist?list=PLBJroZtbvUddyJShwE-OdLtewTdO46CSW&si=XgM4yx6X-T6wd9nf

レディオヘッド予備軍と呼ばれたバンドが3つある。
ミューズ、トラヴィス、コールドプレイ。
今となっては全然レディオヘッドじゃない。ミューズはクラシカルなプログレッシヴロックバンドになったし、トラヴィスは牧歌的な良心的グッドメロディを歌い続けている。共通するのはファルセット、なのかな?
コールドプレイはどうだろう。イエローに始まり、イン・マイ・プレイス、フィックス・ユー。
フィックス・ユーでちょっと嫌いになった。甘ったるすぎて。
世の中そんなに優しい世界じゃねえんだよ、って気持ちになった。
でもViva la vidaは凄いと思った。ロックの枠を飛び出したサウンド。あの四つ打ちはバスドラなのかな。でもライヴだとキックじゃなくて、スティックで叩かれている。ティンパニーでもないし、フロアタムでもない。あの打楽器は何なんだろう。ドラムスのウィル・チャンピオンは神々しい鐘と、四つ打ちのリズム、そしてコーラスでこの曲の中核を担っている。
MVPは間違いなくウィル・チャンピオンだ。この曲の象徴。力強いリズムと、福音のような鐘。何と言っても「オオオーオオ~」と叫ぶウィル・チャンピオンは原始そのものだ。人間の感情を、ストレートに放出している。これを歌ってるときのウィルが大好きなんだよなあ。
歌詞も壮大で良い。人間だ。ちょっとキング・クリムゾンの「Epitaph」を思い出す。悲しい人間の性。争い、傷つき、「なぜ人は生まれ、生きるのか」という永遠の謎に翻弄される。
おれはコールドプレイを代表するアンセムとなったこの曲を、マドンナの「Hung Up」と並べて「21世紀最高のポップソング」と位置づけているのである。たぶん今後、まだ21世紀も70年以上あるけど、更新はされないと思う。
それくらい、この曲は素晴らしく「人間」だ。


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