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メモの魔力

著者:前田裕二さん

SHOWROOM代表取締役社長。早稲田大学を卒業後、外資系投資銀行に入行。その後、起業をしようとDeNAのファウンダーである南場智子氏に相談したことをきっかけにDeNAに入社。「SHOWROOM」を立ち上げ、スピンオフしSHOWROOM株式会社を設立。ソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。

本書は題名の通り、筆者の経験を基に、メモの書き方やメモによる効力について紹介された一冊である。ただ単に聞いたことをそのまま書き写すと言ったメモの方法ではなく、もっと深く、実践的なものを教えてくれる。内容としては、筆者の生い立ちや体験談を交えながら、メモによりもたらされた発想や成功が語られており、読んだ後にすぐにでもメモを取りたくなる内容となっている。本の最後には自己分析をする為の1,000問の問いが待っている。たかがメモ、されどメモ。メモの魔力により、あなたの人生がよりよいものになるかも。

ここからは私の感想。

発想としては、ジェームス・W・ヤングさん著の「アイデアのつくり方」に非常に似ていると感じた。どちらの本も、アイデアというものは既存の異なる組み合わせであることを示している。そして、本書に出てくる抽象化ゲームで分かる通り、全く異なるものでも、何かしらの共通点を見出させたり、関係ないと思っていたことが役に立ったりすることもある。本書が示しているのは、何事にも関心を持ち、あらゆることに応用出来るようにアンテナを張ること。そして、その一つの手段として有効なものがメモであるということ。メモを取るという行為で、今まで意味を成し得なかったものに命を吹き込み、その集合体が人生の助けとなる。個人的には日常会話中にメモを取られるとびっくりするし、大事だと思ったら後で見えない所でメモをして欲しいと思うが、そのくらいの意識でアンテナを張ることが重要なのであろう。自己分析を突き詰めたという記述もあった通り、漠然とした抽象的なものを細かく具体的に考え、吟味する。そこに見えてくるものに新しい価値があるのかもしれない。日々の努力を続けよう。

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