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ハック思考

著者:須藤 憲司さん

WebサービスやモバイルのUI(User Interface)を改善するKaizen Platform の共同創業者でCEO。早稲田大学を卒業後、リクルートに入社し、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、リクルートマーケティングパートナーズ執行役員に就任。Kaizen Platform, Inc.を米国で創業し、日本、US、韓国、台湾で事業を展開中。

「ハック思考」は世の中に共通するシンプルなルールに対して2つのステップからアプローチする思考法。この2ステップで劇的に成果を上げることが出来る。言わば、世界を変える公式のようなもの。多くの人がイメージする悪い意味でのハックではなく、本書ではハックとは知恵であり、知恵を使ってあらゆる問題を解決していくことに焦点を当てている。メインパートでは、筆者の実際の経験を基に、暗黙知や皮膚感覚を「視点」「方法」「勇気」の3つの観点から読者に共有してもらえるように説明。所々に周りから貰った金言や、本から得た学びのフレーズが溢れている。最終パートで「ハック思考」のまとめ、巻末付録として「ハック思考」を用いた、課題に対する実際のアプローチ方法の紹介で締まる。最近悩みが尽きない人は、一度、自身の考え方をハックしてみてはいかがだろうか。

ここからは私の感想。

ハック思考とは、則ち「課題に対して因果関係をはっきりさせ、その解決策を人が思いつかないような方法(システムのすきま)でアプローチする」とのことだろう。原因と結果を見極め、最適解を出す。その為には、常識に捕らわれず、様々な角度から物事を捉え、非常識だが本質的な解を探すことにある。ジェームス・W・ヤング氏が書いた「アイデアのつくり方」に通ずる考え方であると個人的には感じた。最近、多くの本に触れていて感じることは、時代や国籍、接点のない人々の本であっても、共通する事象や言葉、引用例が出てくるということ。ビジネス書で一番引用されている人はウォーレン・バフェットではないかと感じるし、「とにかく行動する」は全世界の合言葉であるのかと感じる。しかしながら、確かに私自身、毎日記事を書くという行動を始めてから、色々な考えや新しく見えてきたものがあることは間違いない。実際に動くということで、自分の位置が変わるので、周りの景色が変わるという至極当然のことではあるが、「言うは易し、行うは難し」なのが、人生である。日々の努力を続けよう。

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