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自分の中に毒を持て

著者:岡本 太郎さん

芸術家。(ほとんどの方が太陽の塔のイメージをお持ちかと思います。)1911年生まれ1996年没。29年に渡仏し、パリで抽象芸術やシュルレアリスム運動(戦間期の芸術・文学運動)に参画。パリ大学で民俗学を学び、ジョルジュ・バタイユらとともに活動。戦後、日本で前衛芸術運動を展開。70年に大阪万博で「太陽の塔」を制作。

この本は四章構成から成る。第一章で本の趣旨となる「己が最大の味方であり、敵である」内容の説明。第二章も引き続き、第一章の内容に準ずるが、個性の出し方や成功の為の自身の貫き方について述べられている。第三章は一転して「愛」について語られており、著者の自身の体験を織り交ぜながら「男と女」だけでなく「人間」という広義な意味での「愛」も語られる。第四章では、全章をまとめる形で「芸術は爆発だ」との名言を残した岡本太郎らしき見解で締められる。芸術家という職業だけに捕らわれない岡本太郎の価値観を見るのも面白い。先の見えない現状を打破するヒント探しに一読してみては。

ここからは私の感想。

この本を知ったきっかけはマコナリ社長のYouTubeであったが「常識を疑うこと、己との闘い、好きなことに情熱を注ぐ」など成功者に通ずるエッセンスが多く詰まっていると感じた。岡本太郎の言葉を借りると、駄目になる方、マイナスの方の道を選ぼうと決意すること。ホリエモンの「とりあえず会社をやめろ」との声が聞こえて来そうだが、一歩踏み出す行動力が必要であることを再確認させてくれる。このようなコロナの状況下であれば、食いっぱぐれの無いサラリーマンであることに多少の恩恵を感じるが、本当にしたいことがあるならそこに踏み出す勇気が必要である。最近よく思うが、新しいことに挑戦することは非常に有意義である。同じ店に通う、同じルートで行く、同じものを買う。誰しもが出来ることならリスクは取りたくないと考える。以前何かの本で読んだが、一度座ったことのある席に再度座るのが落ち着くのは、余計なリスクを取らずに安全を選ぶ動物の本能らしい。ただ、同じ席からは同じ景色しか見れない。リスクを取らず保守的に保身ばかり考えていると、すぐに老けてどこかの国の政治家みたいになってしまう。この本から学ぶことは多かった。日々の努力を続けよう。

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