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伝え方が9割

著者:佐々木 圭一さん

コピーライター。上智大学非常勤講師も務める。神奈川県出身。上智大学理工学部を卒業後、同大学大学院理工学専攻にて修士課程を修了。博報堂に入社。博報堂を退社後、広告制作等を請け負う株式会社ウゴカスを設立。作詞家としても活躍。

え、伝え方が9割?内容は別にして、このようなポスターを見たことがないだろうか。本書は広告代理店での勤務経験がある筆者ならではの、人の気を引く伝達法が詰まっている。言い方次第では、NoがYesになるし、YesがNoにもなる。同じ頼まれごとを依頼されても、気が進む人と気が進まない人がいるのは、誰しも経験があること。その9割が伝え方。この本ではYesに変える3つのステップと7つの切り口、「強いコトバ」をつくる5つの技術が収録されている。これらを誰しも耳にしたことがあるワードや目にしたことがあるフレーズを用いて、分かりやすく説明している。なかなか上手い言い回しで人に物事を頼めない人、少し気の利いた言い方が出来るようになりたい人におススメ。

ここからは私の感想。(本を読んだ後に読んで下さい。)

伝え方が9割。大きく外していないだろうし、上手く伝えられる人間になりたいと常々思う。どこにでも頼み上手な人はいるものだが、結局は人のことをよく見ていたり、相手の好きなものを知っていたりと余念がない。伝え方が9割とは言うものの、前提として相手のことが考えられていないといけないし、相手の機嫌や言うタイミングも重要である。これが出来てようやく9割になるのだから、容易なことではない。本を通して、表面的なテクニックは学べるかもしれないが、根本的な伝え方を学ばないと成功はない。テクニックである気の利いた言い回しや上手い言い方がサラッと言えるようには、訓練を積めば出来るようになる。目を引くテクニックだけではなく、もっと深い根底にある、人からの信頼や人間性がないと本質は伝わらないと思う。伝え方が9割であるならば、人間としての器を大きく出来るように努力したい。日々の努力を続けよう。



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