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99%の会社はいらない

著者:堀江 貴文さん

実業家であり、投資家、執筆家、You Tuberと活動は多岐に渡る。著書もかなりの数を執筆している。生まれは福岡県八女市で、久留米大学附設中学・高校を経て、東京大学へ入学。大学を中退して、オン・ザ・エッジを設立。東証マザーズに上場後、経営破綻をした旧ライブドア社から営業権を買い取り、ライブドアへと社名変更。同氏はライブドアの連結決算で有価証券虚偽報告をしたことにより、証券取引法違反容疑で逮捕された経歴も持つ。いずれも失敗に終わっているが、球団買収計画やニッポン放送買収計画を企てたり、総選挙へ出馬して落選したりと話題に事を欠かない人物である。

本書は日本の会社と言う仕組みや理不尽な常識に異議を唱え、古いしきたりや矛盾に疑問を呈する内容となっている。第一章で日本の会社や社会への疑問点、第二章で機械化により仕事から解放される将来について、第三章で前章を踏まえた上で遊びを仕事にする方法について述べる。続く第四章で会社や企業には出来ない新しい組織のカタチについて言及。最終章で、実際の有名人を引用したり、実例を基に、あるべき理想の姿について展開される。日本の企業人の発想とは、かけ離れた発想ではあるが参考になる部分もある。何か行動を起こしたいと思ってはいるけれども、なかなか踏み出せない人の背中を押してくれる一冊。

ここからは私の感想。

本日もホリエモンの本。恐らく、著者を嫌いな人は目を通すことは無いだろうが、色眼鏡無く読んでみると結構正しいことを言っていると思う。行動力の話やプライドを捨てる話など共感出来る話も多い。自分の時間を生きることに重きを置く筆者であるが、それはそれで一理あるし、正しいと思う。ただ、人に時間を割くことは人に何かをあげるのと同様で、寛大な心で受け止められる人間になりたいと思う。電話をするのは、他人の時間を奪うということもあるかもしれないが、用があって掛けているわけだし、出ないと心証も悪いし、サラリーマンだと出ないわけにはいかない。あくまで堀江氏の意見なので全否定をするつもりもないが、状況と立場を考えて参考になる部分とそうでない部分の取捨選択が必要であると思う。同氏が敵を作る理由の一つに、相手の立場や感情に寄り添うことが少ないことが挙げられるだろう。相手のことは考えないと言えばそこまでだし、ビジネスライクの関係であればそこまで。でも、人間ってもっと深い所で繋がれるんですよ。と言いたい。けど、この意見もバッサリと切られそう。まあ、人は人。他人は他人。自分の時間を生きるのは間違いない。日々の努力を続けよう。

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