見出し画像

The Confidence Game -信頼と説得の心理学-

著者:Maria Konnikovaさん(マリア・コニコヴァさん)

モスクワ生まれ、アメリカ育ち。ハーバード大学を卒業し、コロンビア大学で心理学の博士号を取得。多くの雑誌や新聞に寄稿するジャーナリスト。初の書籍「シャーロック・ホームズの思考術」がニューヨーク・タイムズのベストセラーとなる。心理学や文化などに関するコラムをザ・ニューヨーカー誌ほかニューヨーク・タイムズ紙などに連載。

本書は世界中の名立たる詐欺師の詐欺事件を紹介し、使用された心理学の理論や効果を説明。日本の事例では、佐村河内が使った手口を紹介して解説。序盤に詐欺師になる条件や背景を説明、詐欺に引っ掛かりやすい人の特徴を説明。中盤から後半にかけて詐欺師の手口を紹介しつつ、詐欺を行う下準備や仕掛け、とどめの一撃など一連の流れに沿って展開される。最後の章では詐欺から身を守る方法が述べられて終わる。人間の心理を上手く熟知した詐欺師の手法から学べることは多い。営業や私生活にも活かせる心理学はあるので、興味がある方は是非。

今回は下記サイトで紹介されていた為、本書を手にしました。分かりやすく解説されていますので、読む前に見ることをおススメします。

本で読みたい場合は、下記。

(中古で良ければメルカリなどで半額以下で買えます。)

ここからは私の感想。

実際に起こった詐欺の事象も紹介されている為、読み物としても面白かった。その後の心理学の解説は納得させられるものばかりで、知っているものものも多かったが、参考になった。詐欺師と言えば聞こえ方は悪いが、方向性を間違っているだけで、人の欲を熟知し、相手の心理を読むのが上手と言う点では、単純に凄いと思う。長年蓄積された心理学の理論や実験例は、自身に当てはまるものも多く、無意識に使っているものも多い。客先に送る自社名が付いたカレンダーやタオルなんかは単純接触効果を狙った理にかなった方法だと思う。日常生活に詐欺も心理学もありふれているので、気を付けながら生活したい。日々の努力を続けよう。

最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。