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ジム・ロジャーズ 大予測-激変する世界の見方-

著者:Jim Rogers(ジム・ロジャーズさん)
(花輪 陽子さん・アレックス・南レッドヘッドさん監修・翻訳)

アメリカ合衆国アラバマ州生まれ。イェール大学とオックスフォード大学で歴史学を学んだ後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4,200%のリターンを上げる。コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。ジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェットと並び世界三大投資家と称される。

本書は、今年の1月と3月にシンガポールにあるジム・ロジャーズ氏の自宅で監修者が行ったインタビューが翻訳、編集されたものである。第一章でコロナショックを受けた世界経済についての話題、第二章でこれからの覇権国や伸びていく国の分析など今後の世界の流れと続き、第三章で日本に焦点を当てた内容、第四章で人生設計と投資戦略について言及する。投資家ならでは定量的で長期的な視点からもたらされる分析は、どれも納得させられるものばかり。成功者の助言を受け入れることが出来れば、今後の自身の行動指針になることは間違いない。

ここからは私の感想。

ウォーレン・バフェットは至る所で引用されているから耳にすることはあっても、ジム・ロジャーズの話が出てくることは少ないように思う。しかしながら、さすがは世界三大と呼ばれるだけの投資家。事実に目を背けることなく、本質的な回答が多い。日本の社会保障問題や国民性、政治については日本人が分析するより的を射ていると思う。正直、目から鱗が落ちる内容も多かった。アジアが覇権を握ることを予測したとしても、朝鮮半島に期待しているとの発言は想像が付かなかった。確かに今後、朝鮮半島が統一されるのも時間の問題だと思う。しかし、投資の対象国として北朝鮮という発想はなかった。考えてみれば、危険な独裁国家との印象だけが先走り、統一された後の変化については思考停止していた。現実を分析し、様々な可能性を考え未来を予測する。先を見据えた行動が成功を生む。日々の努力を続けよう。

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