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マネジメント -基本と原則-

著者:PETER. F. DRUCKER(ピーター・F・ドラッカーさん)

オーストリアのウィーン生まれで、ユダヤ系のオーストリア人。ドイツのフランクフルト大学にて法学博士号を取得。イギリスのロンドンに移住し、保険会社のエコノミストなどを経験した後、アメリカ合衆国へ移住。アメリカ合衆国国籍を取得し、ベニントン大学やニューヨーク大学(現・スターン経営大学院)、クレアモント大学院大学で教授を務めた。

ドラッカーの「マネジメント」と聞くと、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で聞いて初めて知った人も多いのではないだろうか。私もその一人である。本書は、三部構成となっており、一部でマネジメントの使命と題し、マネジメントの使命、目的、役割の説明から入り、二部でマネジメントの必要性を説く。三部ではマネジメントの戦略として規模や多角化、成長に関しての言及がある。大学教授が書く文章らしく少し堅苦しいが、ぼんやりとした「マネジメント」という概念、事業の目的や企業の在り方について考え直すことが出来る。人を管理する立場にある人、起業家精神を持った人におススメ。

ここからは私の感想。(本を読んだ後に見てください。)

前から気になっていたものの、題名からして堅苦しい為、読むことを避けていたが、自粛期間を機に読んでみた。案の定、理論や定義など堅苦しい言葉も出てくるが、要所要所でしっくりくる結論が出てくる。特に本の終盤は、前半で出てきたまとめなので、パズルのピースが揃う感覚であった。マネジメントが道具という表現は新鮮であったが、確かに企業の在り方が間違った方向へ行っていないかの軌道修正をする道具であると思う。その道具を使う人は最適な人でないといけないし、「われわれの事業とは何か」を追求出来る人でないといけない。そして、その人に求められる共通の仕事①目標設定②組織作り③動機付けとコミュニケーション④評価測定⑤人材開発ということにも頷ける。また、ドラッカーの言う通り、マネジメントの権限の基盤は正統性にあるだろうし、企業にマネジメントが無ければ、市場や社会が拒否反応を起こす。結局、常に目的を考え、行動した後に進捗状況を顧みて、軌道修正をする。その繰り返しでしかないのかもしれない。人間は弱いからマネジメントにより、弱さを排除し、強さを伸ばす。これを自他共に出来る人が上手く道具を扱える人なのだと思う。自分の弱さを知り、他人の強さを知る。逆も然り。自分に厳しく、日々の努力を続けよう。

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