見出し画像

入社1年目の教科書

著者:岩瀬 大輔さん

ライフネット生命保険の創業者。埼玉県出身で、東京大学法学部を卒業後、ボストンコンサルティンググループ等を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。卒業後は副社長としてライフネット生命保険を立ち上げ、代表取締役社長、取締役会長に就任した後、アジア最大手の生命保険会社であるAIAグループ(香港)に本社経営会議メンバーとして招聘。現在は退任。

本書は著者が考える仕事における3つの原則と50の指針が書かれている。途中には、体験談や例を用いながら4つのコラムが書かれており、最後に仕事における「勝負どころ」を紹介する形で締められている。就職後、二度の転職を繰り返し、経営大学院を経て起業した経験があるので、仕事の本質が分かりやすく書かれている。ビジネスで信頼を得る為の行動、当たり前のことも書かれているが、なかなか実践出来ていないことに気付かされる。題名の通り、今年入社した社員、若手の社員にはおススメ。

ここからは私の感想。(本を読んでから、見てください。)

正直な所、目から鱗の内容は何もなかったが、ビジネスの本質というのは当たり前のことを当たり前に出来ることだと思う。これが結構難しい。最初の3つの原則でさえ、出来ているかを自分の胸に手を当てて聞いてみると出来ていない。日々の習慣がその人を形成するので、日々の意識改革、行動改革が必要だと再認識した。内容的には、「ザ・サラリーマンの教科書」で、筆者はかなり真面目な人なのだろうとの印象を受けた。また、コンサルタントっぽい考え方をする人との表現には納得がいったが、経営者は物事をマクロとミクロの目線で、コンサルタントのように考えなくてはならないから必然であるのかもしれない。役職に応じて、話し方を変えるのも必然だし、サラリーマン相手と経営者相手だと求めているものが違うのだから当然である。所詮、人は目の前の利益や自己利益に左右されることが大半である。その落としどころを探るのが商談だし、片方が損を被る商売は長続きしない。この本はどちらかというと内向きというか、社内でどう見られるかだったり、若手はこうやるべきとの指南書であったので、退屈であった。この本に感化されるくらいだったら元から出来ているだろうし、敬語や人の距離に関しては、TPOを弁えることが何より大切だと思う。当たり前のことを当たり前にやる。日々の努力を続けよう。

最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。