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危険なビーナス

著者:東野 圭吾さん

小説家。大阪府大阪市生まれ。高校卒業後、1年間の浪人を経て、大阪府立大学工学部電気工学科に進学。大学卒業後は日本電装株式会社(現デンソー)に技術者として入社。勤務の傍ら推理小説を書き、1983年に『人形たちの家』を第29回江戸川乱歩賞に応募。結果は二次予選通過。翌年、『魔球』が最終候補作にまで残るも落選。翌1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。

アメリカ帰りの義父弟・明人が失踪。主人公、伯郎の元に弟の妻と名乗る楓から連絡。失踪の原因を探る為、資産家である弟の家族に近づこうと伯郎は楓から捜索の協力を依頼される。複雑な家系の様々な登場人物が出てきて、謎はますます深くなる。話の途中で「サヴァン症候群」や「ウラムの螺旋」といった理系チックな東野圭吾ワールドも展開される。前半は抑揚無く、坦々と進む印象だが、後半にかけて多くの謎が解かれ、予想外の結末を迎える。ページ数が多く少しボリュームのある内容となっているが、読み始めるとあっという間。まだ読んだことのない人は、東野ワールドを体験してみては。

ここからは私の感想。

本日は小説の紹介。主人公が楓の魅力に魅了されていく心情の変化は、同性として理解出来る部分があった。小説なので現実とかけ離れた部分はあるにせよ、東野ワールドに引き込まれた。母の死やサヴァン症候群の研究など、多くの謎の要素が絡み合っていたので、後半は答えが気になり一気に読んでしまった。ガリレオのときも緻密に計算され尽くした内容に驚かされたが、今回も結論には驚かされた。いつものビジネス書とは違い、たまには小説を読むのも悪くないと感じた。また、気が向いたら小説の記事を書く予定。

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