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世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

著者:永井 孝尚さん

マーケティング戦略コンサルタント。ウォンツアンドバリュー株式会社代表。慶應義塾大学工学部・計測工学科を卒業後、日本IBMに入社。マーケティングマネージャーや人材育成責任者などを経験。同社を退社し、独立してウォンツアンドバリューを設立。多摩大学大学院MBAを修了しており、多摩大学大学院客員教授を担当。経営戦略を学ぶための「永井塾」も定期的に主宰。

本書は題名の通り、筆者が重要と考える必読書50冊の要約がそれぞれ10ページに満たないページ数でまとめられている。MBAで教わる理論や戦略が体系的に学べる教科書のような一冊となっている。一章「戦略」、二章「顧客」と「イノベーション」、三章「起業」と「新規事業」、四章「マーケティング」、五章「リーダーシップ」と「組織」、六章「人」という構成になっている。筆者が「仕事でどう活かせるか」、「わかりやすさ」、「面白さ」の3点に重きを置いているので、簡潔かつ実践的で読みやすい内容となっている。誰もが知っている理論から特有の理論まで網羅されており、時間がない人にもおススメ。経営戦略に疎い人、ビジネスの基本を学び直したい人は是非読んでみては。リストの中で興味がある本を読み直して見るのもいい。

ここからは私の感想。

MBAのイメージが机上での理論という印象はあるが、本書にあるように物事には「計画された戦略と創発戦略の組み合わせ」の二つともが必要だと考える。経営にしても、トップが「計画された戦略」(コンサル的思考)と「創発戦略」(実践してみてからの思考)の二つの視点を持たなければ、会社は継続しないのだと思う。結局はミクロとマクロの視点や内側と外側からの視点を持ち、PDCA(DCAP)を繰り返すことが重要であるとつくづく思う。また、世の中には色々な理論があるが、全てに当てはまるものはなく、理論はあくまで手段としての道具であるので、自身の状況に合わせて使い回していきたい。理論というのは、成功しているから世に出回っているだけであって、後付けの「成功パターン」でしかない。時代が変われば、人も変わるし、思考も変わる。成功からは勿論学びもあるが、失敗からもまた学べる。片方から見たら正解でも、反対から見たら不正解もある。バランスのある多面的な視野を持ち、適切な判断が出来る可能性を上げたい。日々の努力を続けよう。

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