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2040年の未来予測


著者:成毛 眞さん

1955年北海道生まれ。日本の実業家。マイクロソフト日本法人第2代代表取締役社長。2000年に退社後、同年5月に投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイト「HONZ」代表も務める。本書以外にも多数の著書を持つ、著作家でもある。

本書は元日本マイクロソフトの社長である著者が、日本に主軸を置きながら2040年の世界を予測した一冊である。テクノロジーに精通した著者ならではの視点から、第一章で未来を明るくするテクノロジーの進歩について述べる。第二章では日本の年金制度や税金、医療費など経済に焦点を当て、第三章では、衣食住を中心に未来の予測を行う。最後の章で、世界の温暖化や温暖化による弊害、天災のリスクについて警告を行い、「おわりに」で筆者の考えが簡単に纏められている。日本の未来について悲観的な見解が大半を占めるが、数字や客観的事実を用いながら説明されている為、危機意識を持たされる。勿論全てが現実に起こるわけではないが、備えあれば憂いなし。特に若い世代には手に取って読んで頂きたい一冊。最近読んだ本の中でもかなりのおススメ。

回し者ではありませんが、あっちゃんの動画がいつも通り、かなり分かりやすく纏められているのでおススメ。

著者のニュアンスを自身の目で感じ取りたい方は下記。

ここからは私の感想。

日本人でありながら日本の現状や未来について批判的に述べられている為、若い世代である私が感じる日本ないし自分自身の未来への危機感を共有出来た。65歳を越えた方が書いたとは思えない、非常に柔軟な思考で現実を捉え、客観的な予測がされた本であると感じた。恥ずかしながら、税金の徴収と社会保険料の徴収の管轄の省が異なることを知らなかった為、窓口を一本化し、個人の所得の捕捉を進めるべきとの発言は大いに賛同出来た。他にも、世界の人口が増え、日本の人口が減るという紛れもない事実、テクノロジーが日々進歩しているという現実に対してどう準備するかが必要であることを再認識させられた。今回のコロナで国が国民を守らない(守れない)ということは身に染みて分かった。自身の身の振り方は常々考えておくべきである。時間は平等。日々の努力を続けよう。

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