経営計画は1冊の手帳にまとめなさい
著者:小山 昇さん
清掃業務を中心に展開するダスキンのフランチャイズ事業を行う株式会社武蔵野の代表取締役社長。山梨県出身で東京経済大学経営学部を卒業。社長業と合わせて中小企業のコンサルタント業務も行う。700社以上の会員企業を指導しており、全国各地で年間240回以上の講演やセミナーを開催。経営やビジネスに関する著書も多数。
本書は経営計画書の作成方法を様々な視点から展開して紹介する。『「経営計画書をつくること」「数字」「方針」「スケジュール」「経営計画書の発表会の開催」「経営計画の徹底」を決定する』という6つの章からなる。以前はA4サイズの経営計画書を作成した著者だが、実用性に欠ける為、手帳サイズに変更し、社員に経営計画を浸透させたことで増益増収を可能にした。社長の理念を社員まで落とし込む「経営計画書」。経営者は一度、手にしても良いかもしれない。
ここからは私の感想。
二日連続となる小山昇氏の本であったが、正直な所、「数字は人格」の方が面白かった。上記の本は経営計画に重点を置いている上、昨日の本と重複する部分や自社の話が多く出てきて、参考になる部分が少なかった。重版を重ねている為、こちらの方が人気であることは相違ないが、「数字は人格」の方が後に書かれている為、考えが洗練されているのだと推測する。内容に関して、経営計画は社長の意思も反映されている為、社員に浸透させることは非常に大切だと感じる。スターバックスやリッツカールなどサービス業でクレドの役割が重要であるのと同様に、経営計画書も重要である。クレドにせよ、経営計画書にせよ、トップの意思や考え、向いている方向がしっかりと示され、社員がそれに賛同し、同じ船に乗っているという共通認識を持つことが必要であると思う。船を乗り間違えると悲惨なことになるが、社員一人一人がしっかりした自身の意思を持って働けば、自然と同じような考えの人が集まると考える。同じ考えも持つ集団は強固であると思うし、持続するのだと思う。理念が正しいかは市場が判断してくれる。長く続く企業には理由がある。日々の努力を続けよう。
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