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東京改造計画

著者:堀江 貴文さん

「ホリエモン」と言った方がしっくりくるだろうか。実業家であり、投資家、執筆家、You Tuberと活動は多岐に渡る。著書もかなりの数を執筆している。生まれは福岡県八女市で、久留米大学附設中学・高校を経て、東京大学へ入学。大学を中退して、オン・ザ・エッジを設立。東証マザーズに上場後、経営破綻をした旧ライブドア社から営業権を買い取り、ライブドアへと社名変更。同氏はライブドアの連結決算で有価証券虚偽報告をしたことにより、証券取引法違反容疑で逮捕された経歴も持つ。いずれも失敗に終わっているが、球団買収計画やニッポン放送買収計画を企てたり、総選挙へ出馬して落選したりと話題に事を欠かない人物である。最近では、東京都知事選への参加が取り沙汰されている。

本書は、東京都知事選への参加が取り沙汰されている堀江貴文氏のマニフェストとも取れる東京都への37項の提言についてまとめられている。序章で、現東京都知事である小池氏の前回当選時のマニフェストと実績から批判を展開。続けて、江東区の若洲にある東京都所有のゴルフ場「若洲ゴルフリンクス」の運営方法を引き合いに出して、東京都知事、東京都のポテンシャルに言及。本章では、「経済」「教育・社会保障」「新型コロナウイルス対策」「都政」「未来の生き方」の観点から東京都へ提言を行い、内容を説明。著者への好き嫌いはあるにせよ、日本や東京の今後の在り方を考えるのに、色眼鏡を外して読んで欲しい一冊。

ここからは私の感想。

今回もホリエモン節炸裂ではあるが、東京都知事選のマニフェスト用であるはずなので、内容としてはまとまっていると感じた。提言の中には、大麻の解禁やジジ活やババ活など、国民から手放しには歓迎されない内容もあるが、個人的には納得の出来るものが大半であった。正直な所、今回の有事に対する国のだらしない対応を見ていると、著者に賭けた方がよっぽど機能すると思う。特に選挙のネット投票は是非推し進めるべきだし、それをしないと若者の選挙率の向上は望めない。既得権益者たちのだらしない行政には、一種のショック療法が無いと改善は望めない。将来の日本を背負うのはどの世代かを考えると答えは必然的に出ると思うし、民意が反映されなければならない。通常通りの投票スタイルだと、番狂わせは起こらないだろうが、ネット投票にしたら面白いと考える。イメージに流されず、物事の本質を見極める必要がある。日々の努力を続けよう。

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