見出し画像

不格好経営 -チームDeNAの挑戦-

著者:南場 智子さん

DeNAの創業者。新潟県生まれ。津田塾大学を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した後、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。1999年に同社を退社し、DeNAを設立、代表取締役社長に就任。2011年、病気療養中の夫の看病の為、代表取締役社長兼CEOを退任、代表権のない取締役となる。

本書は、DeNAの創業者である筆者が、会社の立ち上げ、人や組織、会社のこれからについて語った一冊である。最初のパートで立ち上げに関する記載、筆者の生い立ちを挟んで、会社の金策や成功事業や失敗事業についての内容と続く。後半部分では、退任に至る経緯や人や組織の紹介、結びに会社のこれからが述べられて終わる。題名にある通り「不格好な」飾らない内容の文章から、創業者ならではの人や会社への思い入れがひしひしと伝わる。「怪盗ロワイアル」に熱中していた世代、mixiよりモバゲー派だった人、当時の舞台の裏側を覗いてみては。

ここからは私の感想。

「不格好経営」と言う割にそこまで、不格好ではなかったかなとの印象。本人の思い入れが強かったのは凄く伝わったし、結局サクセスストーリーであるので、そこまで響かなかった。内容としては、後半部分で経営とコンサル業務の違いを説明している部分は説得力があった。個人的な意見としては、経営には物事をマクロとミクロで見て、論理的に筋道を立てる力が必要であるので、コンサル的な思考は必要だと考える。言わば、事業や収益の可視化であり、それが実際に出来るかは別の話。人に説明するには数字で分析しないといけないし、定量的に誰が見ても同じ解である必要がある。ただ、ビジネスでは数字に表れない部分もあるし、そのバランスも見極めるのが経営だと思う。経営するのは、不格好でも不細工でも大いに構わないと思うが、人として不格好にだけはなりたくないと思う。日々の努力を続けよう。

最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。