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チーズはどこへ消えた?

著者:Spencer Johnson, M. D.(スペンサー・ジョンソン氏)

医学博士、心理学者。心臓のペースメーカー開発にも携わる。のちコミュニケーションズ・コンサルタントとして活躍。様々な大学や研究機関の顧問を務め、シンクタンクに参加する一方、医学、心理学分野の著書を上梓。その功績を認められ、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員。

本書は、米国、日本共にベストセラーとなった作品。本作品は三部構成となっており、最初はとあるクラスの同窓会的な集まりで、暮らしの変化について話す場面。一人の登場人物が「チーズはどこへ消えた?」という物語を皆に紹介する流れで二部へと移る。二部がこの本の中心部分で、二人の小人と二匹のネズミがチーズを探す話である。単純な思考であるネズミと複雑な思考を持つ人間。相反する二つの行動や心情に色々と考えさせられるものがある。三部では、この物語を聞いたクラスメートたちが自分の境遇と考え方を物語と照らし合わせて議論をする場面で締まる。100ページに満たないので、小一時間程度で読むことが出来る。人間とネズミがチーズを探すだけの話が、何十年も読み続けられるという事実に、ビジネスだけでなく、物事の本質が学び取れる。固定概念に捕らわれがちの人や自身で保守的だと考える人におススメ。

ここからは私の感想。(本を読んでから見てください。)

ネズミと人間の単純な物語の中に、本質的な問題の対処法、「変化に気付き、対応すること」という教訓が見て取れる。ダーウィンが言ったように「変化出来るものが生き残る」というのは、何億年も前から変化しない事実であるのではなかろうか。新しい環境に飛び込むこと、現状の快適さを捨てることは容易ではない。ただ、いつまでもその環境にしがみついていたらヘムになるし、時代に取り残される。無論、残存者利益と言う言葉もある通り、物事を続けることで生き残ることも出来るが、それにも変化は必要となる。新たな世界に飛び込み、先行者利益を取るのか、ビジネスに限っても市場の変化、人の変化に一早く察知して行動を起こす必要がある。この本は物事がそんなに複雑でなく、単純であるということも教えてくれるし、複雑に考えて頭でっかちになったところで、行動を起こさなければ得られるものは何もないことも教えてくれる。まさに自分の行いが小人の二人の行動であることを思い知らされた。考えることも必要であるが、動くことも必要。日々の努力を続けよう。

複雑にならず、単純にコメントを下さい。未だにゼロです。

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