見出し画像

GAFA the four - 四騎士が創り変えた世界 -

著者:Scott Galloway氏(スコット・ギャロウェイさん)

ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。また起業家でもあり、L2、Red Envelope、Prophetなど9つの会社を起業。ニューヨークタイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任。

著名教授によるGAFAの分析や意見、見解を書いた本。全11章構成で、第1章は四騎士の説明や本の構成などの導入部分となっており、続く第2~5章でそれぞれの企業についての分析や考察が書かれている。続く6章~8章で四騎士を「ペテン師」と表現して意見を述べたり、共通点やビジネスモデル等を展開。その後、四騎士に次ぐ第五の騎士になるのはどの企業なのかと数社を取り上げ分析した後、GAFAが存在する中で、人々はどのようにあるべきかの助言を纏め、最後の章で四騎士の目的について述べる。経営に精通した人による企業分析は、今を生きる人のヒントになることは間違いない。

ここからは私の感想。

時代は変われど、人間の本能に訴えかけるビジネスは不変であるということだろう。人の見栄や異性へのアプローチ、狩猟本能や採集本能など理性だけでは到底制圧出来ない欲。テクノロジーを駆使して五感に訴えかけるビジネスモデルは、人間を離すことはないだろうし、成功した企業が他社を駆逐する為に、その企業にしか出来ない規模での投資を行う。敵になりそうな目立つ企業があれば資金を掛けてでも買収するのは、将来性を見込んだ投資だけでなく、敵を味方に加えて自身の力を増やす上、ライバルを減らすという二重の旨味がある。色んな意味で巨人のやり方だ。一度、その業界でトップの地位に就くと、資金や規模で参入障壁を高く維持し続ける。勝者総取りの構図は継続するであろうし、体力があれば価格競争にも応じることが出来、安価で高品質なサービスは更なる好循環を呼ぶ。大多数を占める平凡な一般人は、四騎士になれないなら長いものに巻かれて利用するしかない。YouTuberやオンラインサロンビジネスで成功している人たちは、まさに時流に乗って成功を手にした人たちである。今後も四騎士に次ぐ企業を作れないにしても、波に乗り遅れることなく成功へと近づきたい。日々の努力を続けよう。

最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。