見出し画像

道をひらく

著者:松下幸之助さん

言わずと知れた旧松下電器、現Panasonicの創業者。異名は「経営の神様」。生まれは和歌山県で、9歳で火鉢屋に丁稚奉公。その後、自転車屋に奉公先を変え、16歳で大阪電灯(現:関西電力)に就職。7年間勤めた後、依願退職し、妻とその弟、友人2人で電球ソケットの製造販売に着手。紆余曲折を経て、事業が軌道に乗った1918年に松下電気器具製作所(現・パナソニック)を創業。

本書は雑誌「PHP」に掲載されたエッセイを著者本人が纏めたもの。1968年に第1版が発行されてから累計500万部以上販売されているベストセラー。エッセイは全てに題名がついており、見開き1ページの読み切りなので、日めくりカレンダーのようにサラッと読める。本も手帳仕様で、持ち運びも可能なので、人生の指南書として一冊持っておくこともおススメ。内容としては、松下幸之助の仕事に対する思いや人生論、国や国民の在るべき姿について書かれている。第一線で活躍した人の言葉であるので重みもあるし、気付かされることも多い。自分を見つめ直したい人、仕事に面白みを感じられない人におススメの一冊。

ここからは私の感想。(本を読んでから見てください)

「経営の神様」と呼ばれ、カリスマ的なイメージが強いが、戦争も経験している為、人としての生き方についても響くものがある。題名をとっても「道がひらく」とか「道はひらく」ではなく、「道をひらく」という能動的な表現である。平和ボケをしている現代人にとっては、働くことや生きることにそこまで必死にならなくてもそれなりに生きていける。かなり受動的で、飄々と生きている人が多い気がする。命の危機に晒されたとき、無いものに気付いたとき、本当の必要なものの存在に気付くが、そうならないと気付かないのが人間。松下幸之助の言葉は戦争を生きた人の生きた言葉で、ぬるま湯で生きる私には、自分への甘さの気付きと共に胸に刺さるものがあった。人生に対しても、仕事に対してももっと真剣に、覚悟を持って臨めるように日々の意識を改革しないことには成功はないと再認識。日々の努力を続けよう。

記事を読んだ人は能動的にコメント頂けると幸甚です。第一号になります。

最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。