見出し画像

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

著者:小山田 育さん、渡邊 デルーカ 瞳さん

(小山田 育さん)日本の大学でシステムエンジニアリングを学ぶ。その大学のプログラミングの授業でデジタルグラフィックと出会い、デジタルアートコンテストで賞を受賞。これがきっかけとなり大学卒業後は、都内の広告代理店でアシスタントデザイナーとして勤務。その後、一念発起し渡米。SVAに入学後、渡邊 デルーカ 瞳さんと出会い、後に共同でデザイン事務所を設立。

(渡邊 デルーカ 瞳さん)愛媛県出身。マンハッタン在住。高校卒業と同時に渡米し、ニューヨークの美術大学School of Visual Arts(SVA)でグラフィックデザインを4年間学ぶ。MTVとブランディング事務所での勤務を経て、2008年にパートナーの小山田 育さんと共にデザイン事務所 HI(NY) designを設立。

ニューヨークのデザイン会社の共同代表である二人による日本国内外からの視点やブランディングに長年携わったアートディレクターとしての視点からビジネスについて論じられた一冊。ブランディングの観点から商売や成功の基本を説いており、普段とは違った目線からビジネスを捉える機会を与えてくれる。各章の間にはCOFFEE BREAKとして様々な企業やエピソードを用いてブランディングの成功事例の紹介や問題提起がなされており、馴染みやすい。3章ではブランディングのプロセスについての説明に加えて、exerciseがついており、自身に置き換えてブランディングのプロセスを勉強できる。目まぐるしく変わっていく世界で、物事の良し悪しを的確に捉え、ビジネスを成功に導くためには何が必要かを教えてくれることは間違いない。最初には図説となる写真が数十ページあり、本編は200ページ程で文字もそれほど多くなく読みやすい。

ここからは私の感想。

この本がビジネス書として人気で、多くの人からおススメされている理由が読んでみて分かった。ブランディングを通して、ビジネスや商売、物事の根本を分かりやすく書いているとの感想を持った。色んな本を読んで感じるが、成功や物事の道理というものは一貫しているのだろう。日本の善し悪し、自身の善し悪し、己を知ること。病気でも悪い所が分からなければ治るはずもないし、ビジネスでも同じ。自分を俯瞰して見れなければ、善し悪しも分からないし、人の考えも分かるわけがない。ブランディングでも何を求められているのか、世間が何を必要としているのか、こちらが伝えたいものは何なのか。色んな予定調和の中で、世間に必要とされるものにアプローチ出来る。ブランディングだけではなく、全ての仕事、行動、出来事に共通することではないだろうか。日々の努力を続けよう。


最後までご覧頂き、有難うございます。 頂いたサポートのバトンは、他の方をサポートする為の バトンとして回させて頂きます。