【花音ちゃんの雑知識:和弓とロングボウ】

 AOE4の和弓が安くて脚が速い代わりに威力が弱い弓兵なのが納得いかないぜ…って思いながら書き連ねた物。


 でもよく考えたら女武者(流鏑馬兵)ユニットがいるから、流鏑馬兵が和弓で、和弓ユニットは古墳時代くらいの丸太弓なのかもしれな…そんなわけあるかーい!!

☆和弓☆

 弓と言えば武士の魂。武士といえば弓を扱えて一人前、そのくらい弓は武士にとって扱えて当然な必須技術と言っても過言ではなかった存在。
 欧州では弓なんて軟弱な雑兵が使う物ってイメージなので、真逆ですね。

①AOE4の舞台である中世から近世の頃合いは、もう日本の和弓はめちゃくちゃ長く(2m以上)作られた木と竹で作った合弓を更に籐で巻いた合成弓、コンポジットボウ(日本だと重籐弓というやつ)なので、他国の弓に比べて威力が高いけど、コストもめっちゃ高い。

②和弓は重い(単弓に比べて)矢を放つ物らしいので、矢の安定性が高く、命中率が高い狙撃用の武器とされているらしい。
 但し、弓自体のその長さと硬さ(50kgや60kgの張力の物もあり、実物は現存しないけどそれ以上のものもあったらしい)から、連射は効かないのが欠点。

③騎乗して撃つことを考えて作られていて、尚且つ射程を稼ぐためという理由で、弓の真ん中ではなくてその少し下の方でつがえて撃つとかいう独特な撃ち方なので、まともに撃てるようになるまで時間がかかる。

④射程は長く(300~500m。有効射程は50~80m程度らしい)、威力も高いのだけれど、弾速が速過ぎて、敵に着弾時に鎧を着られていると、衝撃に耐えきれずに矢じりが破損してしまって武士の鎧を貫通しない場合があるなど、貫通力に欠ける部分もあったらしい。
 とはいえ、鎧を着た武士を貫通して、後ろにいたもう一人の武士の鎧に刺さったなんて逸話もあるらしいので、貫通力に関しては放つ人次第なのかもしれません。

☆ロングボウ☆

 言わずと知れた最強の弓として名高いイングランドのロングボウ。
 騎士以外は軽装な時代、圧倒的長射程と連射力により、多くの敵国を恐怖のどん底に陥れた、イングランドといえばコレって感じの武器。
 その速射性の高さから、連射のできない弩兵(クロスボウ)が多かったフランスは一方的に被害を受けた。
 弩兵が1発撃つ間に、ロングボウは7回以上撃てたんですって! 射程も連射速度もそんなに差がついてたらそりゃ勝てませんわ!
 尤も厳しい訓練が必須な武器なせいで、人的資源が枯渇すると宝の持ち腐れになってしまったんですけどね!
 ちなみにロングボウの”ロング”は、長いって意味のロングじゃなくて、縦に構えて使う縦(ロング)って意味らしいよ!

①実は120㎝~180cmと、和弓の長さを聴いた後だと短く感じる程度には持ち運びやすく、一本の木材(イチイ)から作られる単弓なので意外と製造コストは安い。

②イチイやニレの木で作ってるのでとても硬い(張力は大体45kgほど)上に長いので、弦を引くのに力が必要で、しかもその硬い弦を引いたまままっすぐ飛ばすための技術習得のために結構な訓練が必要。

③使い方としては、盾となる歩兵の後ろから曲射で敵陣に矢の雨を降らすという形のため、上に撃って位置エネルギーを得ている関係上、有効射程は和弓よりも長いらしい。
 但し曲射がメインなために狙った相手に命中させるのは難しく、他国の弓よりも威力の高く連射が効いて射程も長い遠距離攻撃で敵を接敵前に削りまくる形の使い方。
 もしかしたら直射で狙撃の上手いロングボウ使いもいたかもしれませんけどね!

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