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政権運営能力とはどうすればいいのか。


正確な政治知識を持たないものがポリタスに投稿するイメージで書いた文章なので注意してください。不確かな政治意見を披露しても良いのだ、という意識で書いた。

7/19日現在、参議院議員選挙の投票期限が迫ってきている。十分な知識がなくていつも投票先を決めるのにもやっとしているが、今回のもやもやのターゲットは政権運営能力についてだ。国家運営能力とも言われている。

政権運営能力がないには任せられない。消極的に与党を選ぶしかない。

みたいな発言を多く目にする。たしかに政権運営能力がありそうな党となさそうな党があるように感じる。詳しく調べたらどの党も足りなかったとなるかもしれない。もちろん料理ができないレストランで注文するわけにはいかない。でもいったい何をさすのだろう。

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そして軽くググった程度で書き始めてすみませんが、この記事における政権運営能力とはおおよそ国家をアップデートする能力だと捉えてみます。アップデートするものとしては、外国との関係性も含む国家システム、そして国家を構成する国民意識の2つがおもい浮かぶ。消費税のような税システム。福祉システムなどがある。国民の意識は景気や時代ごとの常識などがある。

政権の代表はサッカー監督に近い仕事と推測しています。すなわち戦術家タイプとモチベータータイプがいる。ただし、国民意識は一度上げても持続しない可能性が高い。プロのサッカー選手でもモチベーションが下がったりもするのに、プロではない国民はなおさらだ。例えば自分は仕事に生活に忙しく国民のプロにはなれそうもない。そういう前提にたつと、システム(しくみ/制度)の更新はいる。

加えて官僚という制度?組織?も政権運営能力に関係していると思われる。どう関係しているのかまではわからないので今後の課題としますが、これが投票先を複雑にしているとも感じる。官僚との調和という見えづらいパラメータも考慮しないといけない。

政治家と官僚の関係はどんな感じなのだろうか。僕は普段コンピュータゲームを作る仕事についているのもあり、さらに意見を書き続けるには、ゲーム業界に当てはめて考えるしか手立てがない。それによる推測では、政治家はコンセプトを考える人でプロデューサー(ヒト・モノ・カネを集める仕事)も兼ねる役割だ。調達するのは党員と支持者(票)になるだろうか。一方、官僚は仕様を考える人だ。ゲーム業界で言うディレクターやゲームデザイナーに近いイメージで、場合によってはプログラマー(実装するもの)でもあるのかもしれない。

こんなふうな当てはめをしてみたときに、あらためて政権運営能力とは何なのだろうか。まず言えるのは、政治家はモチベーションは上げる役割はするが、ふつうアルゴリズムを考えたり実装したりはしない。実装は官僚を始めとした後パスに委ねられる。ならば頭の中にあるコンセプトを練り上げて一貫性を構築する能力と、後の人にうまく伝えるコミュニケーション能力がいるだろう。実装者との仲は良くても悪くてもいいが、最低でも納得はしてもらう必要がある。

コンセプトをしっかり伝えきった上で、実装サイドから実現不可能という回答が返ってくれば、それは公約だろうと国民に説明するしか無いのではないか。そしてそこまで進められたとすれば、個人的には政権運営能力はあるといって良いと考えている。公約を掲げた時点で可否の回答が実装側からもらえるなら話は別だが。

一方で、実際にはそこまで行けていないから政権運営能力がないと言われるのだろう。正直、能力を獲得していないから運営できないのか、与党になれず運営できないから獲得できないのか、鶏と卵的なところがある。一応ディスるつもりは無いが指摘だけしておくと、政権は国民によって選ばれたクライアントでもある以上、官僚たちの実装側はどんな政権が来ても対応できるよう柔軟性を維持する必要はあると思います(これは現場の実態を知らないので指摘にとどめます)。

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あらためて問いたいのは政権運営能力をどのように獲得するかについてだ。例えばコンピュータゲームのような大きなアプリケーションをつくることを考えると、素人の集団にいきなり大規模なゲームを作らせるとまず破綻する。だから、熟練者の中に何人か初心者を入れるようなチームにして相互に学ばせながら作っていくだろう。

国家は大きくて複雑怪奇なシステムだから、熟練者がいないと手をつけるのは難しそうに思える。でも、熟練者になるためには与党で経験をつむしかないのだとしたら、あまりにもルートが限定的になってまずいと思える。

別のルートはあるにはある。政権運営能力といったものを鍛える場合、いきなり大きな国家からはじめず、もっと小さな自治体といったところから経験を積む方法がひとつの手だ。ただ、そうしていたら手遅れだと考えている政治家もいるだろう。その場合、別の政治コンセプトを提案するには、浮いた熟練者をなんとか説得して引き込むしかない。

本来は政権運営能力の教科書、政治システム実装の教科書みたいなものがあればいいのにと思う。学校でも動画でも、大きな構想になってしまうが練習用の政治シミュレーションアプリ実装でもいい。実際はあるのかもしれないが、インターネットで政治家のアカウントに「これ読め」「これやれ」とそういった本に言及しているところをみたことがないので無いのだと思っている。どんな政治思想を持っていても使える基礎技術・スキルがありそうなものだ。コメント欄で指摘していただければ、みんなでそれを知っている状態にしていきたいです。

余談ですが日本のゲーム業界では、知識や技術が公開されない時代が長く続いてきました。いまではオープンになってきていて、書籍や動画などで学ぶことがずいぶん容易になった。政権運営能力についてももっと気軽に学べることができたら、政権運営能力で除外されるケースが減ってきて投票者としてはありがたい。

この記事では、どの政党を勝たせたいかというよりは、すべての候補者の底上げがなんとかして実現できたら、という方向に話が進んでいった。

良い政治家が少ない。選択肢が少ないという声は多いし、自分もそう考えてきた。ならば作るしか無い。遠回りでも土壌から始めよう。

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