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ハートホイップ第19戦を振り返る(6/23 1勝クラス2着@函館芝1200)

「これ、これ、これ〜!!!」イメージどおりの積極的に前へ出る競馬で自己最高の2着となったハートホイップ。今回もJRAライブ配信を見ての感想です。

相手関係を見て攻めの連闘となった今回、鞍上は永野猛蔵騎手。前週日曜4勝の固め打ちを決めたものの今節は惜しい競馬が続くもののここまで未勝利。残念ながら通算100勝は来週にお預けという状況でありました。馬体重はマイナス4kg。パドックは未確認ですが、一叩きでより状態は上がっていたのではないでしょうか。

大外9番枠、最後入れでゲートにおさまり、いざスタート。しっかり五分の発馬を決めると、低いフォームで力強く前へと出していくたけぞー騎手。内を見ながら、逃げるのか番手に構えるのか。3kg減の若手・小林勝太騎手がいくと見ると、外目2番手のポジションへと収まります。

飛ばす逃げ馬に対して並ばず離れず、ほどよい距離感で追走するハートホイップ、前半のラップは33.2とハイペース。ホイップ自身も33.5のラップを刻んで、3コーナー、4コーナー、隊列変わらず手応えも十分のまま直線へと向きます。

直線に入って早々に逃げ馬を競り落とし先頭へ。残り200。「よし、いけるぞ〜!」応援にも力が入ります。外から鋭い末脚で襲い掛かるのは2番人気8番ヤマニンアストロン。一気にかわされる勢いかと思われましたが、懸命に抵抗し、ハートホイップがまだ先頭。振り切ったか、と思われましたが、残り50、余力のあったヤマニンがもうひと伸び。最後は3/4馬身差及ばず、2着でのゴールとなりました。続く3着にはノルマンの僚馬・アコルダールが入線。ともに連闘策が実っての同級初の馬券圏内好走となりました。

ここからは私しらべるとの感想です。「これ、これ、これ〜!この競馬が見たかった!期待どおりの積極的な競馬!さすがは永野たけぞー!でも、勝ちたかった〜!」といった感じ。よく頑張ってくれたという気持ちと悔しい気持ち、両方だったのが正直な気持ちです。

戦前の見立てどおり、スタートさえ決めればハナをとれる組み合わせ。とはいえ、他陣営も「ワンチャン狙うなら積極策!」と考えるのは当然で、無理をせず2番手を選択したたけぞー騎手の好判断が光ります。過去のハートホイップの走りをしっかり理解して、イメージしてくれていたのではないでしょうか。

軽快に飛ばす逃げ馬をしっかりマークした結果、逃げ馬の前半3Fが33.2。ハートホイップも33.5と自己最速のラップ。ここで、今節の函館芝1200で行われた8レースの前半3Fラップを確認すると

土曜1R・33.8
土曜3R・33.8
土曜5R・35.6(2歳新馬)
土曜7R・33.9
土曜11R・34.6
日曜1R・33.8
日曜5R・34.9(2歳新馬)
日曜10R・33.9
★日曜12R・33.2(2番手ハートホイップ33.5)

今節で最も速い流れだったことがわかります。結果、勝ち馬8番が中団5番手から差し込んできた訳ですが、このラップを見ると差し有利も必然。その状況でしっかりと抵抗し、アコルダールの追撃を凌いでの2着。今回よりも相手が強化されたとしても、1勝クラスを突破する力は十分あると考えています。

レース後コメントで利弘先生は一旦美浦へ戻すことを明言。Xでは賛否の声出ていましたが、個人的には昨年の骨折を相当気にされていて、結果に関わらず、これ以上の無理はさせないと決めていたのではないかと想像しています。今回の好走を見ると、函館に限定せずとも小回りなら札幌でも、福島でも、あるいは新潟でも十分に戦える力はあるので、無理せず立て直しに私も賛成です。この後、函館が残り3週、札幌が7週続きます。順調に疲れが癒えれば札幌後半戦への参戦も十分可能だと思うので、そこで悲願の中央初勝利を狙ってほしいと期待しています。

最後に、突然の連闘にも関わらず、同じく連闘で応援に駆けつけていただいたXネーム・PSPS-KIZUNAさんよりハートホイップの勇姿を届けていただきました。先頭に抜け出した瞬間、必死に勝利を目指す姿に涙が出そうです。最高の走りを最高の写真で記録に残してもらえているハートホイップ、本当に幸せな馬だと思います。心より感謝です!ありがとうございました!

※「いつも来てくれてありがとう!」と目で伝えるハートホイップ(想像)
photo by PSPS-KIZUNAさん