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水沢の歓喜!ハートホイップ第11戦を振り返る(11/27B2クラス1着@水沢ダ850)

私しらべるとの愛馬ハートホイップですが、ついに中央復帰条件となる年内2勝目をあげることができました。11/27盛岡7RB2クラス(ダ850)を振り返ってまいります。ネット配信を観ての感想です。

前走は中4日での連闘で惜しくも2着。今週から舞台を水沢競馬場に移し、距離は850m。スピード勝負の一戦となります。

まずはパドック中継。馬体重473kgで前走から-5kg。岩手初戦が492kgでしたので徐々に絞れてきた感じ。映し出される馬体を見ても、ガレている様子はなく、まったく問題なし。歩いている姿は前走までと大きく変化はなく、まずまずの印象。ただ、現地情報によると時に興奮している場面もあったようです。

続いて返し馬。スタート地点へ駆けていく姿が映しだされましたが、私しらべると、この瞬間に今日の勝利が自信から確信へと変わりました。これまで、走っていても止まっていても鞍上を困らせるような素振りをみせていたのに比べ、今回は息ぴったりにリラックスした走りを披露。5度目のコンビとなる村上騎手が完全に手の内に入れてくれていること、状態がよいことが伝わってきました。

そしてレースへ。偶数枠で後入れからのスタート。発馬はまずまずだったもののダッシュが決まらず少し遅れをとることに。しかし、これは想定の範囲内。一気に気合をつけて加速すると内から先手を獲りきった2番人気トゥーナノクターンの直後2番手につけます。850m戦だけに各馬フルスロットルでエンジンをふかしていく訳ですが、先頭トゥーナノクターンと2番手ハートホイップのスピードが一枚上で早々に2頭が後続を離す展開に。4コーナー、内で余力十分の様子のトゥーナノクターン、外から気合をつけて並びかけたいハートホイップ、手応えだけを見ると逃げ残りか・・・と見える中、直線へと向きます。

平坦小回りの水沢競馬場、直線距離は240m。半馬身差で迎える最後の競り合い、逃げ切りをはかるトゥーナノクターンが抜群の手応えでスパートをかけ、残り200で差は1馬身に広がります。しかし、ここでうなるは村上騎手の左ムチ。ゴーサインを受け取ったハートホイップは外からグングンと脚を伸ばし、残り50で並びかけ、一気にかわして最後はクビ差でゴールイン。待望の2勝目をあげることができました!

スピード比べ超電撃の850m戦。一騎打ちのライバル陣営としては先手を奪い切り、手応えも抜群、直線でも先に仕掛けて1馬身のリード。直線でバテる馬でもなく、勝利はいただきと思ったことでしょう。しかし、残り150mからの逆転劇。岩手競馬5戦で培った経験。そしてハートホイップの、村上忍騎手の、櫻田厩舎の、我ら出資者の、応援してくれる全ての方々の勝ちたい気持ちが相手を上回り、ハートホイップの後押しとなってのクビ差だったと思います。

これで岩手移籍後2勝目。JRA公式HPで中央再登録の条件を確認したところ『3歳12月末日までに2勝以上し、4歳の1月末日までに競走馬登録を申請したもの』とありますので、来年1月末まで中央競馬へ再登録する権利を得たことになります。レース後の櫻田先生のコメントで明言はありませんでしたが、【採算性等を考慮した運用継続(規定の条件を満たした際のJRA再登録を含む)】が移籍前のクラブ方針なので、このまま岩手継続とはなりえず、近日中に中央移籍がアナウンスされることになると思われます。

中央で勝利が叶わず、櫻田厩舎へ移ってきたた訳ですが、連戦を見据えての身体作り、出走レースの決定、最高の管理を行っていただいたと思います。櫻田先生をはじめ全てのスタッフのみなさまに感謝しかありません。

そしてミッション成功に欠かせなかったのが村上忍騎手。5戦すべての手綱をとってもらい、状況に応じた騎乗で結果を残してくれました。ここまで成長することができたのも村上騎手がいろいろな競馬を教えてくれたからこそ。最高のパートナーとの出会い、感謝しかありません。

函館での新馬戦4着。好走を続けての骨折。治療、リハビリ、復活。力出し切れず3連敗。岩手移籍して敗戦、初勝利、惜敗、そして今日。本当によく頑張ってくれました。不屈の頑張り屋ハートホイップ、素晴らしい馬と出会うことができ、そして名前を付けることができて本当に幸せです。

この夏、JRA生き残りを目指して未勝利戦を戦ってきました。勝って1勝クラスに上がることこそが最善だと信じて応援してきました。でも今なら断言できます。「岩手にいってよかった!」と。得意とはいえないダート、適距離でないマイル戦、中4日での連闘、この3ヶ月での経験が今後のハートホイップの競走馬生活の糧となるはずです。このまま怪我無く中央へ戻り、新たな走りを見せてくれる日が今から楽しみです。

最後に本日撮影いただいたTwitterネーム・PSPS-KIZUNAさんの唯一無二の現地写真をご紹介したいと思います。

photo by PSPS-KIZUNAさん

函館のデビュー戦の記事のとおり、この時にハートホイップを撮影いただいた時からのご縁。本日、急遽予定を差し替えてまでハートホイップを応援してくださるためだけに水沢競馬場へ。こんなにも愛していただいて、なんとお礼を言っていいのかわかりません。記念すべき日に撮っていただいたハートホイップの勇姿、宝物にさせてもらいます。PSPS-KIZUNAさん、本当に本当にありがとうございました!