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運命を肯定する

ゲームでの一文。自ら食べられる運命にある種族が捕食者である人間との会話で言った一言です
自らが食べられる立場にも関わらず、自分を殺すことに罪悪感を覚えている主人公に対し『運命を肯定しないと』と言います



私自身、病気になって『何で自分が』と思っていました。しかも乳ガン。
治療にはお金も時間もかかるし、体の一部と生殖機能を失い、再発の可能性もあるから検査も必要。30前半で更年期障害に苦しみ、そして仕事も失いました


それでも病気になって得られたものもありました

病気になってから家族との関係が密になりました。実家を出てから年に数回しか会わなかった両親とまた一緒に暮らすようになって、治療を支えてもらいました

離れて暮らす兄弟も『治療費大丈夫?』と心配してくれました


私は幸せ者です


乳ガン経験者の方が『ガンになって良かった!』と言う人もいる。と言っていました

最初は『そんな訳ないじゃん。ガンなんてならない方が絶対にいい』と思っていましたが、人は失って大切なものに気付くように何気ない日常が本当に幸せだったと痛感しました

頭ではわかっていたつもりでしたが、全然分かっていませんでいた

乳ガンにならないと絶対に分からなかったと思います

幸せは探すものではなく気付くもの


私はまだ『ガンになって良かった!』とは言えません

でも乳ガンになった自分の運命を肯定して生きていきます。これでした得られなかった人生の経験値です

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