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ブリアリ観戦日記(6)vsトヨタ車体

2021/4/3,4/4

トヨタ車体クインシーズvsブリリアントアリーズ
長岡市市民体育館

過去の試合を見て勉強するため、まずは昨シーズンのV1-V2入れ替え戦をVTVのアーカイブで観戦しました。結果は、2日間とも、ストレートでトヨタ車体に敗れ、V1昇格は持ち越しとなりました。

2日間の試合を通してみると、全体的にトヨタ車体の強さが目立ちました。やはりV1で下位に沈むチームとはいえ、V2のチームとは、ここまで差があるのか、という印象でした。常にV1で実力のあるチームと対戦している経験値が、如実に表れた2試合だったのではないでしょうか。簡単なミスが続かない、サーブのコースが徹底されている、苦しいときに決めきるエースがいる、ブロックが高い速い・・・、さすがV1、と感心してしまいました。

入れ替え戦という独特な試合は、私も別競技ですが、大学生や社会人のリーグ戦で体験したことがあります。上から落ちるチームの「落ちてたまるか」という気持ちと、下から上がるチームの「失うものは何もない」という構図が、非常に面白いと、個人的には思っています。実力差があまりない場合、上から落ちるチームが徐々に苦しくなっていき、自滅してしまうパターンというのも、よく見てきましたが、この試合に関しては、トヨタ車体の実力、高さ、経験が上回り、アリーズは1セットも取ることができませんでした。

ですが、アリーズとして良かった点は、細かなミスが重なって点差が開き、負けてしまったという、改善点が非常にわかりやすい試合だったのかなと。全然相手にならない、というわけでなく、今後、自分たちで改善していけるようなミスが多かったように見えました。地道に改善していけば、近い将来、追いつけるはずだと、信じています。

この2日間で、一番のハイライトは、1日目の第3セット。16点のテクニカルタイムアウトを、先に取られた後からの反撃です。これは見ていて、とても熱い展開でした。3セット目は、大きく引き離される展開にはならないものの、どうしても、あと2~3点が追いつけない。そんな状況の中、平原選手が投入されます。そこから選手、スタッフ、ファン一体となってトヨタ車体に追いついた場面は、思わず感動してしまいました。

勝てるじゃん。互角に戦えてんじゃん。と。間違いなく、3セット目の終盤、選手たちは、そう感じたのではないでしょうか。楽しそうだったし。

最後は、23-23からトヨタ車体が2連続でポイントを取り、惜しくもセットを奪うことはできなかったのですが、選手たちのあきらめない姿勢と、熱い気持ちを改めて知ることができました。あの3セット目を見せられてしまうと、これからも、やっぱり応援したくなります。

前述した平原選手ですが、上田西高校から長野大学に進学して、アリーズ入団。地元選手として、アリーズになくてはならない存在です。身長は170cmと高くないのですが、ブロック、スパイクで、良い仕事をしていました。特にスパイクは、躍動感あふれるフォームから強打も打てますし、何より、相手コートの空いている場所を見つける能力に長けている印象を受けました。身長が高くなくても、Vリーグで試合に出て活躍するためには、とても重要な能力だと思います。試合に出ながらでも、少し引いた目線で試合を見れるのでしょうね。冷静で素晴らしいです。

少し気になったので、平原選手の所属していた長野大学バレー部を調べると、北信越リーグに所属しており、大学としても強化指定クラブになっています。北信越リーグは村山選手の出身校である金城大学や、先週、ぎりぎりまで苦しめられた熊本・白岩選手の出身校、新潟医療福祉大学もあり、レベルの高いリーグだったと、初めて知りました。どうしても関東リーグばかりが注目されがちですが、こういったリーグから、将来アリーズで活躍する選手が、出てくると嬉しいです。そういえば、前回試合を見に行った上田市自然運動公園総合体育館のすぐ近くに長野大学、ありました。大学名こそ知っていたのですが、場所、初めて知りました。。良くないですね。地元のことをもっと勉強しないと。女子バレーが強いことも、平原選手のこと調べなかったら、知らなかっただろうな・・・。

ここ最近の試合を見て、入れ替え戦の試合も見て、アリーズの長所・短所が、少しずつですが、見えてきた気がします。全体的に若い選手が多いチームですから、負けた試合は負けた試合として原因を改善しながら、それでも勝ちを積み重ねて、Vリーグで勝ち続ける「勝ち癖」が付いていけば、どんどん勝てるチームになりそうです。これはもう、期待しかありません。

ということで、今週の松本2連戦も、楽しい試合になればいいな!と期待してます。連戦なので、ケガに気を付けながら、VC長野トライデンツと共に、2連勝できるよう、頑張ってほしいです。動画配信見るしかないのですが、応援してまーす。

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