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すべてがFになる

森博嗣の小説を初めて読んだ

かく言う私は西尾維新先生の大ファンである
そんな西尾先生が影響を受けた人物として森博嗣先生の名を挙げている

この作品はドラマ化アニメ化しておりかなり有名な作品だ

だいぶ昔の作品だがせっかくなので小説で読んでみた

まず読みやすかった
私がほぼ西尾先生の作品しかこれまで読んでこなかったというのもあり
西尾先生は独特なので
この手法に慣れていた私からするとという意見

西尾先生のような言葉遊びはまるで無く
学者らしい論理で言葉を並べる

登場人物達も学者や学生、プログラマーなどか出てくる話であり
この作品を読んだ後
気分的になんだか賢くなったような錯覚に
気分的にね、

孤島の研究所での連続殺人事件

西尾先生の作品でも似たようなシチュエーションの話はあるが
当たり前だけど書く人が違うとこんなにも印象が違う作品になるのかと改めて感じた

天才と称されるプログラマー
登場人物欄に天才と初めから記載がある
その天才の一挙手一投足が気になってしかたなかった


事件の真相を話す場面
凡人の私には
すべてがFになる
という16進法のことはさっぱりでしたが
どのようにして誰がこの事件を起こしたのかがわかった時はゾッとしました

その後の

「死を恐れている人はいません。死にいたる生を恐れている」

「生きていることの方が異常。生命なんてバグ」

「自分の人生を他人に干渉してもらいたい、それが愛されたいという言葉の意味。自分の意志で生まれてくる生命はありません。他人の干渉によって死ぬというのは、自分の意志ではなく生まれたものの本能的な欲求ではないでしょうか?」

という会話劇でいろんなものを持ってかれた気がした

天才の考えることなんて凡人にはわからない
だけれども天才とは凡人よりもっと純粋に
物事を捉え正しさを求めて突き進める人間
最も我の強い人間様のように感じた

このシリーズはなんと10作品にも続いているそうで読み終えた私はすぐに次の作品を購入しました

読んでよかったと思える本に出会えることは
本当に幸福なことですね

「冷たい密室と博士たち」
も今から読むのが楽しみです

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