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Podcast「となりの雑談」

歳を重ねるにつれて生きやすくなってきた。それはたぶん、自分の「思考の癖」に気づいては微調整する…そんな思考のトレーニングを繰り返してきたから。それでも元来もつネガティヴさが消滅した訳ではなく、それは急に頭をもたげてきては私を暗闇に誘う。これは一生モノの病でうまく付き合っていかないとなぁ…と思っていた。他人を信用するなんてもってのほか、信用できるのは自分だけ…という捻くれ思考とともに人生ここまでやってきた感もある。

そんな中でPodcast「となりの雑談」に出合った。

大好きなジェーン・スーさんの新番組という流れで聴き始めたけど、雷に打たれたような衝撃があった。
番組内では私の捻くれたネガティヴ思考(=番組内では「土グループ」と称される)はどういう理屈で生まれてきているかを可視化してくれており、驚くべきことに、この思考を持って日々を生きているひとは一定数いることも分かった。そうか、私は独りではないのか。

自分にとって未来を切り開く処方箋になりうる音声コンテンツを見つけることができ、毎週火曜20時に「となりの雑談」が更新されるのを楽しみにするようになった。自分に響く回は20回以上繰り返して聴いた。いや、いまも聴いている。

このたび番組の内容が書籍化されたので購入した。

最後まで読むと、「過去の握力 未来の浮力 あしたを生きる手引書」という書籍タイトルがすんなり腹落ちする。

耳で聴くのと目で文字を追うのでは違う感覚がある。何度も聴いたはずなのに記憶が曖昧になってるテーマもあってハッとする。人は忘れゆくから繰り返し刻みたい。それが自分への救いに繋がると信じて。

読み進めながらスマホにメモし続けた。人によって刺さる箇所は異なると思うのでここに全ては記さないけれど、時折読み返したい言葉たちが踊る。

私の一番好きな言葉は

「世界はあなたを傷つけないようにはデザインされていない」と「何人たりとも私を致命的に傷つけることはできない」は自然に両立する

かな。私にとっての概念トレーニングのテーマ。思考のトレーニングはこの強力な指南書とともに続けようと思うよ。

スーさん、サクちゃん
素敵な作品をありがとうございます。