志保屋びじょん

屋号を志保屋(しおや)びじょんと申します。 茨城県の北部、栃木県との県境付近で アマチュア映画について考えています。 よろしくお願いいたします。

志保屋びじょん

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マガジン

  • 与太言舌

    ここではできるだけ自分を抑えることなく、好き勝手に綴っていこうと思います。

  • DTM棚

    自作のDTM曲を載せていこうと思います。

  • 味のない味

    良い作品を体験したときに腹が空くのはなぜだろうか。味わい深さとはなんだろうか。私の永遠の研究テーマです。結論なき所感をとにかく記録していきたいと思います。

  • 茨城県特化型映画祭

    ここでは、茨城県で開催を予定している『茨城県特化型映画祭』についてお話ししていきます!

最近の記事

映画『オッペンハイマー』評

ようやく観ることができたわけです。 そのことこそが、この映画の 一番大きな意義であったかもしれません。 素晴らしい映画でした。 判断するのは私たちであるはず映画が上映されることで騒ぎとなるか否か、 判断するのは映画を観る私たちであり、 映画を観せる側ではない、 という社会であって欲しいと思います。 配給会社は表現者でも指導者でも保護者でもなく、 少なくとも社会をコントロールする側にはいない。 さらにひどい推察かも知れませんが、 この映画の上映を躊躇した日本の配給会社群は、

    • 映画『哀れなるものたち』評

      映画『哀れなるものたち』を観た。 キョーレツな映画だった。 似た作品は思いつかなかったけれど、 連想されるモノには幾つか思い当たった。 ❶映画『オズの魔法使』 ❷ディヴィッド・リンチ ❸漫画『火の鳥 復活編』 ❹AIの進化史 ❺映画『2001年 宇宙の旅』 ❻ツゥラトゥストラはかく語りき ❼総括 以下、作品の内容に触れます。 ❶映画『オズの魔法使』モノクロからカラーに。 それだけで映画『オズの魔法使』を連想する。 1939年の映画で、カラー映画の第一号だった。 ドロシー

      • DTM棚02『Dystopian youth』

        漫画や映画などで、けっこうディストピアものが好きなんです。 この歌は、現代をディストピア世界として生きている若者たちの、 ボーイ・ミーツ・ガールもの、として制作しました。 ―――――――――――――――――― Dystopian youth わたしの気持ちなんて誰にも伝わらない うまくやっていけると思ってた 安全神話の申し子ボーイ ガラスの靴が脱げないシンデレラガール 跳梁跋扈をくぐり抜けて 百鬼夜行列車でかたっぱしから まだ降り続く雨 厚い雲と風が吹き荒れる 安全神話の申し子ボーイ ずっと醜いアヒルのシンデレラガール 悪逆無道の世界を駆ける 手練手管ジェットで片っ端から 艱難辛苦をものともせず きみは必ずわたしを見つけ出すから 最果ての岸辺にわたしはたたずむ きみの声に振り向いて、しっかり頷く

        • 『マッドマックス2』のドッグフード「Dinki-Di」

           1981年のオーストラリア映画『マッドマックス2』は、ジョージ・ミラー監督、メル・ギブソン主演です。世界大戦後、水・食糧・ガソリンのためなら殺人もいとわない荒れ果てた時代・世界でのお話しで、漫画『北斗の拳』のストーリー設定に強い影響を与えています。  この砂ぼこりだらけの映画に「味のない味」が出てまいります。  冒頭15~20分ぐらいです。主人公マックスがドッグフードを食べるシーンです。その部分をYouTubeに上げている人がいました。  そうなのです。このドッグフードが

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        • 与太言舌
          2本
        • DTM棚
          2本
        • 味のない味
          6本
        • 茨城県特化型映画祭
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        記事

          DTM棚01『転校生』

          VOCALOID「鏡音レン」に歌ってもらいました。 私はいい歳のオッサンなのですが、 「学校」というものが持っていた 一種の「せつなさ」に強く惹かれ続けています。 とくに「転校生」というものは記憶の中で 強い光彩を放って存在しているのであります。 「転校生」になったことはなく、 「転校生」を常に受け入れ、 去って行く「転校生」を見送る側でした。 かといって、この歌は「転校生」というよりも、 コミュニケーションについての歌であります。 ―――――――――――――――――― 転校生 きみの、ソソソそれってなんてーの? よくはわかんないけど、うん なんかそーゆーのっていいと思うよ 仲良くしようよ だめだダダダ、うまく云えないや ビビッビビッとクるものがあって うん、つまりその、こう、なんだろな トトトッととにかく 遊びにいこうよ その瞳閉じて その耳も塞げ その瞳閉じて その耳も塞げ そうすればぼくだって 口ごもることもない 妄想の世界ならぼくは無敵の人 ぼくの、コココことってどーでしょーか? ぼくをときめかすような ねえ、 そんな都合のいい言葉、云えるわきゃないね そろそろ帰ろーかなー

          DTM棚01『転校生』

          DTM棚01『転校生』

          『MASTERキートン』の月餅

           ここでは「味わい深い描写」について語っていきたいと持ってるんですが、どうしても実際的に「美味しそう」な描写が多くなってきております。今後は実写や小説などの「味わい深い描写」も出していくつもりです。  さて、浦沢直樹さんという漫画家の作品『MASTERキートン』には、比較的食事のシーンがたくさん出てきます。浦沢さんは絵が大変上手ですから(あるいはアシスタントの方の技かもしれません)、食べ物の味や食感が生々しいリアルさを伴って伝わってくるほどの描写力であります。  私は常日頃

          『MASTERキートン』の月餅

          『ドラえもん』のノビジュース

          『ドラえもん』で「味わい深さ」を語ることはたくさんあるんですが、とりあえずは「ノビジュース」の味について、直接的に語りたいと思います。 単行本20巻に「へやいっぱいの大ドラやき」というお話がありまして、ドラえもんが「水からドラやきを合成する菌」を研究・開発しようとします。「イキアタリバッタリサイキンメーカー」という機械を使って388種類の菌を作るのですが、すべて失敗。 のび太が引き継いでイキアタリバッタリで新しい菌を開発していき、どれも「ろくなのがない」という結果かと思い

          『ドラえもん』のノビジュース

          『ジョジョの奇妙な冒険』のモッツァレッラチーズとトマトのサラダ

          写実的な表現ではありますが、『美味しんぼ』のソレよりも漫画的表現性の強い描き方で、影の部分を太いペンタッチや線の数で表現するなど、全体的に物質の柔らかさが出ていて、「荒木飛呂彦先生の絵」というものを強調しています。おそらく荒木氏は、万物を自分のタッチに寄せて描けるのでしょう。これは大友克洋先生の絵でもなければ、藤子・F・不二雄先生ほどデフォルメされた絵でもなく、唯一無二の荒木調であります。 これも子供のころに読みましたが、非常に腹がスきました。 「モッツァレッラチーズ」と

          『ジョジョの奇妙な冒険』のモッツァレッラチーズとトマトのサラダ

          水木しげるが描く釣り姿

          角川文庫の『神秘家列伝』というのは、水木しげる先生が古今東西の「神秘家」を題材に描く伝記漫画のシリーズで、そのうちのひとつに明治期のジャーナリスト・宮武外骨を描かれました。 内容や前後関係についてはここでは語らず、とにかくこのヒトコマです。宮武外骨が釣りをする立ち姿で、ストーリー上とくに必要に迫られたカットというわけでもないのです。釣りでなくてもよかったでしょう。 しかしこの立ち姿がなんとも味わい深い。完璧な立ち姿です。デッサンが整った、リアリティーのある漫画的デフォルメで

          水木しげるが描く釣り姿

          『エスパー魔美』のエスカルゴ

          漫画で物語を語るとき、藤子・F・不二雄先生の作品は「まとまり」の最高峰と思います。落語を研究されており、物語の導入からの展開、オチに至るまでの流れがとても端的で、起承転結に集約されたな見事な配分に惚れ惚れしてしまいます。すべての作品が展開の教科書のようです。 しかしここでは「展開」の話は関係ありません。 「エスパー魔美」という作品の中で、魔美たち家族が銀座のメキシムという最高級フランス料理店へ出かけるエピソードがあります。非常にお高いお店です。メニューブックがありますので

          『エスパー魔美』のエスカルゴ

          はじめました。

          フリーランスの映像クリエイターとなって9ヶ月が経ってしまいました。 茨城県(県北、栃木県県境付近)に在住しております。 屋号を「志保屋びじょん」と申します。 プロモーション映像などを制作して生活の糧にさせていただきたいと そう考えておりますが、実はもう一つの車輪があります。 「茨城県特化型映画祭」の実現です。 茨城県で茨城県の学生に限定した、 茨城県に特化した映像の祭典を開催したいのです。 そう思い至った経緯や、映像フリーランスとしての赤裸々な気持ちを ここでは書いていきたい

          はじめました。