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数ヶ月後の自分へ〜消費行動に倦んだらドケチになってみる?

ケチの心得…その芽はどこから?


今はもう亡き、読書好きだった父方の祖父は元銀行員で、事故で怪我をし退職した後、そのお金の運用の知識を使い、起業した人物でした。

起業経験のある方はご理解いただけると思いますが、波に乗るまではかなり生活が大変だった時期もあったよう。

祖母は歳を重ねてからは更に偏っていたように思いますが、当時の生活の大変さが身に染みているのか、調度品は品良く揃えつつも、輪ゴム一本、スーパーの透明なビニール袋一枚すら未だに大切に使う人です。

父もその頃の大変さを聞かされていたのか、それともしつけが厳しかったのか、靴下に穴が空いても「見えないからいい」と何年も意固地に履くような“ザ・昭和を生き抜いた男”でしたし(今は気にするようになった)、よく言えば「とても物を大切にする人」、悪く言えば「スーパードケチ」。

一方で母は、良いものを数少なく持ち、手入れをしながら長く使うことを美徳とし、今で言うミニマリストの先駆けでした。
(そう言えば、歴史小説が好きだったので、「歴女」の先駆けでもあった)

その長女であり、一人娘として生まれた私は、両親の仕事が忙しく、かなりの放任主義で育てられました。
本や参考書は幾らでも買ってもらえ、ピアノやそろばんといった習い事もやりたいと言ったものはとことんやらせてもらえる、など不自由なく生活させてもらったものの、やはりそんなに持ち物を多くするほうではありませんでした。

どことなく、「物質主義」に抵抗感を覚えながら育ったように思います。

「勉強しなさい」とも「家事を手伝って」とも全く言われたことはなかったのですが、元々の読書好きが高じて暗記モノは努力せずとも教科書を読んだだけでそこそこ点数も取れ、楽しくなり努力したものは上位にぽんと行ってしまうのでどちらかと言うと「勉強しなさい」と言われなくても自発的にそこそこやる子でしたし、母親の忙しさを汲み取り、自発的に家事の手伝いをする子だったので、ふらりと授業を抜け公園でサボろうが帰りが少し遅かろうが、むしろ誰からも何も言われずに過ごしていました。

仲良しはいたけれど、全員と満遍なく仲良くなるタイプではなく、基本的には自分のことは全て自分で決めてやろうとする、独立心のある育てやすい子供だったように思います。

消費行動の、その先には


そんな風に育ったわたしは、大人になってから、何年かに一度くらいの割合で、消費行動に走るタイミングがあります。

最近で言えば、アウトドアブームによりキャンプ道具を揃える(道具好きは父親譲り)、去年の服の断捨離の反動で、選別しながらも買い漁る、今までプチプラの化粧品を使っていたけれど、より良質な高価格帯のものに変える、靴の系統をがらっと変えて総取替えする、気になるデパ地下スイーツを片っ端から試す、などなど、本と音楽にしかあまり興味がなかった今までのなかであまり触れてこなかった部分にかなり費やしました。

これは私の良いところだとも感じているのですが、「思う存分やりきった、もういいかな」と満足感を覚えると、ぱっと一瞬で足を洗うというか、するんと潔く身を引くところがあり、一連の消費行動にもそろそろ終止符を打てそう。

満足感を覚えるというか、浪費や消費が体質に合わないようで、「しっくりくる良品が揃えばあとは要らんし知らん」というように、興味が無くなってしまうことすらあります。
それは、お金で買えるものに飽きてしまうような感覚です。

大人になってもやはり、「物質主義」や「持ち物で見栄を張るようなこと」に変わらず抵抗感を覚えているようです。

そこでひとつ、思いついたことが。

「ドケチになってみる?」

とはいえ、“節約を越えたケチ”になるのには、何から始めたらいいのかわからない…

「ケチ」になるためには、今あるものをとことん大切に使う、使い回しやリメイクに励む、だけではきっと足りません。
出費の機会を減らす、もしくは、出費をとことん渋る、だけでも足りないような気がしています。

なんというか、もっと精神的な何かが潜んでいる気も。

はてさて。

消費行動に倦み、出費や消費を抑え新しいものが増えず、そこから「ちょっと足りない」くらいになったところから、創造力が増す気がしています。
(似たようなことを、ご近所さんのシュタイナー教育に熱心だった方が言ってらしたような覚えがあります)

そう、きっと足りないものは“ハングリー精神”。
今のこの「ゆるんでる最中」に適度なハングリーさはそぐわない気がしているけれど、テンポのよい生活に戻すのにはやはり、“張り”が必要…

今までにやったことのないことや、新しい価値観に触れてもう一皮むけたいところです。
“ドケチ要素”はそのスパイスになってくれるのか!?新しい世界(楽しさ)を見せてくれるのか!?

まずは「早起きは三文の徳」のことわざの通り、もう30分早く起きるところから始めてみよう。

「筋膜リリースシリーズ」の通り、体の緊張もとれ楽になってきたので、ここらで新しい習慣を取り入れていきたいところです。

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