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つくる、 ということ。

始めた日のことを忘れないように、思い出を書くことにしました。
友人が文章の土台を書いてくれました。ありがとう。


こんにちは、革作家 栞です。
今日は、作品のことではなくて、”つくる”ことについて、
少し書いてみようかなあと考えました。

と言いつつ、みなさんの生活の中に"ものづくり"って
どのくらいあるのだろうか…?そもそもあるのかな…?
とも思いながら。

少し前からDIYが流行りだしたり、最近ではハンドメイド作家さんも増えているので、ものづくりが身近な人は増えているのかな。
もしかすると「自分には縁がないなあ…」と、思っている人もいるかもしれません。
でも、もしよかったら少し読んでみてください。笑

いち作り手として、”ものをつくること”への想いを少しお話できればと思います。

年の瀬に向かう忙しい時期ですが、
少しの時間温かいコーヒーでほっと一息つきながら…


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「刺し子、家でもするようになったよ。」

そう連絡をくれたのは、友人たちとの手芸をする会をきっかけに、
刺し子を始めたという友人だった。すると友人は続けてこう言った。
「仕事と家事以外の時間ができて、リフレッシュできるんだよね。」

嬉しかったとともに、出てきた言葉が少し意外だった。
もちろん自分にとっても手芸が気分転換になることはあったけれど、
リフレッシュ=回復させるものというよりは、
エネルギーを消費するものという印象の方が強かったからだ。

けれど、そうか…
確かにいつも頭で考えることが先立つ仕事や日常の中で、
手を動かすことに集中する時間は、あまりないのかもしれない。
そして、それは時に自分の何かを回復させるのかもしれない。

そんな風に思った。


また、別の友人と話していたとき。
生活の土台って手放せるものがとても増えているよね、という話をした。

「チン!」はい、ごはんの完成。
「ぽち!」はい、日用品の注文完了。

”つくる”という過程をショートカットできる感じ。

便利に簡単に、誰かが作ってくれたものを手にすることができる。
そんなものが溢れているってすごいなあ…と思いながらも、
一方で先述の友人のように手を動かし、リフレッシュできる時間は
きちんと意識しないと失くなってしまうように感じた。

つくる過程をショートカットできる、つまり”つくること”を手放す
ということはある意味豊かさの表れだけれど、
だからこそ、その中から手に戻すものを選べることって、
もっと豊かなことかもしれない。

手放せる豊かさだけでなく、手戻すことも選べるって、
とても恵まれた時代だなあと。

そう、ふと思う会話だった。

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もちろん、
どれだけ便利な時代になっても、自分の暮らしを”つくる”のは自分だし、
私たちは常になにかをつくって生きてるのかもしれない。

でも、だからこそ少し”つくる”を意識してみたら、
もしかしたら自分の暮らしの何かのきっかけになるかもしれないし、
自分に合うリズムを発見できるかもしれないし、
大切にしたいことを見直すきっかけになるかもしれない。

栞がオーダーメイドを作品の中心に置いているのも、
使い手さんに、ものづくりの過程に関わってもらうことで
生活や暮らしに目を向けるきっかけになれば良いなあという想いがあって。

そして、(本当はもっとしたいけれど、今は)たまにワークショップをするのもその理由。
つくるリズム、手の動かし方、こだわるポイント、
本当に一人ひとりちがったものが出来あがる。
同じ時間の中で他者と一緒につくるからこそ、
一人ひとり異なることがよく見える。

“ものづくり”を通して一人ひとりの暮らしが、
少し素敵になるきっかけになれたら良いなあ…

そんなことを日々考えつつ。
なんだか今回は長文になってしまった。


あ、ちなみに今日までですが、クラウドファンディング
リターンにもワークショップあります。
よろしければぜひどうぞ。笑

そして、
来年度はもっとワークショップできたらいいなあ…
ご興味ある方はお声かけくださいませ。

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