【ツイッターのお返事】THE我流・音楽の構成要素は1:1で土台と材料・音楽のミステリアス説明
はじめまして。この記事を読んでみようと思ってくださりありがとうございます!
とおいらいめい、劇伴を担当しました上久保汐李です。
簡単な自己紹介
はじめまして。野生のさっきょくかです!
なぜ野生がつくのか…。
併せて「広告代理店のデザイナー」をしているからです。(2022年9月時点)
毎日、製作枚数と戦いながらお金をもらっています。
音楽は、会社員としてアプリゲームのサウンド製作もしたことがあります。ただ、2足のわらじを目指して欲張っていたら、自然と稼げたのがデザイナーでした。
作曲のスキルは理論的なところは全然だめですw
恐縮ながら、音大に特待生で通いました。ですが、特待制度は2年で敗退。
音楽理論は私の場合向いてなく、吸収がとても大変だったので、もしかしたら独自路線をいきすぎている発言をして、充実した記事を望んでいる方には「なんだこいつ草!」って思われるかもしれません。
そんな「野生のさっきょくか」が書くものですから、長文になりそうですし、偉そうなことを言えるような人間ではないので多々失礼を働くかもしれませんが、よければ、ほんわかした気分で見ていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします_(._.)_💦
* * *
本題
「#とおいらいめい」がたくさんの方の目に触れました。
8/27の上映から、感想をエゴサしては、喜んだり、じわじわきたり。
反応が返ってくるのがとても嬉しく、こんなにもらってもいいのかな?いいのかな…と不安になる日々です。
作曲者はいちスタッフで裏方なので、もともとそこまでの反応を期待しないのですが、
それでも曲にフォーカスして感想をくださる方が居て、また感謝にあふれ、同時に恐縮してしまいます。
感想をくれた方、本当にありがとうございました!
今日も幸せな気持ちで生きていくことができます。
さて、膨大すぎてまとめられるのかもちょっと不安ですが、
これを書こうと思ったコトの発端は、あまたこうさんの感想でした。
しっくり馴染んでたというのが嬉しい…!
(音楽の霊性いつか読みたい…!)
そして感想に狂喜乱舞した私が感じたことをツイートしました。
*感想は他にもいただいており、すべての感想に感謝しています…!ありがとうございます。
まずこの時は、こんなに考察した文章を書くつもりなく、
本当にただただ感じたことを呟きました
(そしてツイッターの140文字という制限を使って言い逃げしようとしました…笑 )
あとから、よくよく考えて、一番伝えたかったのは「あの映像からは、私はあれしか生まれない」ってことだと思いました。
その内訳は
「大橋監督の映像の功績です」と尊敬を表現したかったのと、
「霊性という言葉のようなミステリアスさは、音楽に、少なからず、あると思っている!」の2点です。
(端的ですみません)
そうしたら、監督や他の方からも興味を持たれたので、
「これを機に自分も何故そう思ったのか考察してみようかな…」
と思いました。
以下、それを説明してみようと思います。
「あの映像からは、私はあれしか生まれない」
「大橋監督の映像の功績です」について
【土台と材料でできている音楽がある】
っていうとケーキみたいですね。
まずわたしが生まれて、ここまで生きてきた「土台」があります。
そしてこうしたいという「材料」があって、
曲はそれぞれの形をもって生まれるというのが私の持論です。
音楽の内容をざっくり50%ずつに分けて判断しています。
今回の考察では大橋監督の映像は「材料」と判断しています。
私はそれを見て音楽を作っています。
なので、大橋監督の映像の功績です、と言いたいのです。
説明が早くも終わってしまいました。
【補足】
もし別の人が作ったら、その50%を担う「土台」が変わるので、また全然違うのができあがると思います。
商業でデザインをしてますが、商業でやるときは土台がクライアント側のトンマナになるのでわたしの土台は関係なくなります。(材料は訴求内容)
もし、わたしが音楽を商業でやれる人だったら土台をデザインのようにコロコロ入れ替えられるのだろうな…
音楽は不思議とそれができませんでした。音楽はそれほどわたしと深く密着していて、わたしにとってデザインほど器用に操作できる存在では、今の所ありません。こだわりもすごく強いし(ここは私の精神構造とも強く密着していそうなので別途考えたい)
無理やりすると気分が落ちやすいのであんまやりたくありません(子供か)
「音楽」というのは、わたしそのものという存在で、あんまりにも身近です。
そして作り方が独特かなと俯瞰していて思う。
音楽理論は技法のひとつで、デザイナーでいう余白や色彩の知識で、
誰でもきれいに作るための知識で、大切なものだと認知しているのだけれど、
わたしはそれを生まれる時に安全に取り上げるための助産師免許みたいに使いたく、取り上げる行為はとても大切ですが、理論よりも大切にしたいものを音楽に感じているなと思います。その判断が「土台」と「材料」、そして「音楽の持っている霊性」だとおもいます。
「霊性という言葉のようなミステリアスさは、音楽に、少なからず、あると思っている!」について
【音楽は動くもの・不完全なもの・無は全】
ちょっとわかんない話をするとおもいます。
音って見えなくて、見えないってだけで不思議なものですよね。見えない波。
そしてほんとうに世界すべてを彩っています(絵じゃないのに彩るとか言えてしまう)。
先日、家族で甥っ子の誕生日パーティーをした帰り道、
人気のない地方のJRを待ちながらこの記事のことを考えてました。
(改めて、わたしにとって、音は、どんな存在で、どこから生まれてくるのだろう…?)
ちなみに、いつも音楽を作るときは、材料を五感で取り入れながら"生まれる"のを待ちます。
線路の敷石をじっとみました。
(石から音、生まれてくるかな…)
考えている間、複数の事柄が同時進行で頭の中を走りました。
ふと、わたしの音楽のルーツ、青森県の実家の自然が脳裏をかけめぐりました。
さざめく海…
ちょろちょろと流れる川…
あったかい森…
なんにも聞こえないあったかい雪…
風が吹く、なのはなが揺れる、
あの匂い、あの空気、あの雰囲気で訪れる
いろんな人生の瞬間。
それらが混ざりあうと音楽が生まれた。
その記憶を脳裏で見ていました。
しばらくして、線路の敷石そのものからは生まれてきませんでしたが、
石に命を感じたら音楽が書けそうと気づきました。
突飛すぎて、ついてこれなかったらすみません(汗)
なるべく分かりやすくなるように書きます。
私の場合、動くものにしか音楽は生まれないと分かりました。
究極死んだものに対してはどうかと問われたら、
死んだものが残した思い出は生きており、
死んだものが放つ"状態"は動いているので音楽になります。
プラスチックに対してはどうかと問われたら、
プラスチックの透明感を眺めて思った”自分の感想”や”時間”が音楽になるので、プラスチックが生をはっしない限り音楽にはならないです。
つまり私が動や生を感じることは音楽にできます。
*ここは今後、感じ方が変わる可能性もあるので、今後も注意深く見て生きてみます。
動や生を感じるものは、何かを発しているとも思います。
それはなにか見えない波かもしれません。
そして、生きているものはすべて不完全です。
音は波であり、波は揺れなければ波にならず…。
死そのものは無であり、無は揺れません。
無はすべてを失った分「全」だからです。
音楽は不完全なものだと思います。
音楽は生きています。
だからこの世に存在できる。
Amazonで「音楽の霊性」の概要を読みましたが、量子力学というワードがありました。(はよ買え)
私は科学・疑似科学にはまったく詳しくないですが、なんとなく
・音は波
・この世は一つの物質(または「光」ただ一つ、つまりこの世は全=無)で、"波"動が変わっているだけで見たい世界を見ているだけなのだ
という知識があります。
*普段は「私として生きることだけ」に集中しているのであんまり考えていませんが…。あと私は脳のバランスの関係から、一度考え出すとこだわりが強く出たり落ち込んだりして日常生活に支障をきたすので…。
わたしは、いろいろな波を翻訳することで、土台と材料から音を作っている気がします。
その波はときたま、全然違う2つのものから同じものを感じさせることがあります。
誰かが見せた笑顔に、いつか見た香りの良い花が揺れたのと同じ気持ちになったこととか。
なんでもない人物なのに、その人からいつかの地震と同じ恐怖を感じたりとか。
理屈では説明できないことを、「波」で感じているのではと。
わたしはその波の、ただの翻訳者にしかなれない。
今まであんまり考えなかっただけで、そんな不思議な状態で音楽を作っていたし、
(生まれるときは生まれるのに、生まれないときは生まれない…
操作も一応できるけど…それでできあがったものって全然感動しないんだよな…なんだよチェッチェッ…。)
と音楽に振り回される状態に、ミステリアスさを感じていたのかなと思いました。
以上が、わたしが音楽に感じる霊性でした!
* * *
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
書いている途中、その他、いろいろ余談も思いついたのですが、
思いのほか、霊性の部分が長くなってしまったのでまた今度にしよと思います💦(ヽ´ω`)
主に大橋監督の劇伴をつくるときに感じていることを書こうとしていましたw
と、そういうしていたら、なんと9/9に登壇して、音楽のことをすこしお話することになったので、
そこで話せるかもしれないことになったので…!
よければその時に、余談もお話できればと思います。
最後に、これからも劇伴を作って行くと思いますが、よければ、関心を持っていただけると幸いです。
みなさんに、劇伴を通して出会えて、とっても嬉しいです。
これからも、よろしくお願いいたします!!!
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*2022/9/8…指摘をいただいて誤字を修正しました。
*2023/11/17…職業が変わったため、自己紹介に注記を追加し、諸々変更しました。