見出し画像

2021年観劇ランキング

年末らしく今年観た演劇で面白かったランキングをつけてみようかと思う。
でもこれは頑張らないnoteなので1位しか発表しません。

1位:高山明/Port B「光のない。ーエピローグ?」

これは、

2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに続く福島原発事故を受けて、ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクは2012年3月に戯曲『光のない。』を発表。その半年後、高山明率いるPort Bは、その戯曲を新橋駅周辺でのツアーパフォーマンスとして上演した。
今回、震災から10年、初演から9年という時を経て、このツアーパフォーマンスを大胆に作り替え、再演する。舞台は、東京電力本社をはじめ日本の高度経済成長とともに発展してきたビジネス街・新橋一帯だ。ツアー出発地点のニュー新橋ビルは、福島第一原子力発電所と同じく1971年に開業し、2021年3月に開業50周年を迎える。観客は一人ずつ、世界中に拡散したフクシマの報道写真を手がかりに、新橋と福島が重なる複数の地点を巡り、そこでラジオから流れる声に耳を傾ける。10年前に福島の女子高校生たちによって読み上げられたイェリネクの言葉たちは、コロナ禍で宙吊りの東京に、どのように響くのだろうか。

シアターコモンズ のウェブサイトのキャプション


観劇直後にメモを書いたんだけど途中で止まっている。


ポストカードの地図に導かれて、新橋駅周辺を歩きながらラジオの周波数を合わせて演劇を「聴く」。


視覚と聴覚が乖離していく感じ。

ラジオの周波数を合わせる。自分たちだけが違うレイヤーにいる感じ。非日常感がある。他の人が見えないものが見える。

やがて気付く。写真が街に大きく貼ってあったりそれを足を止めて見ている人(観客)がいるのに街を行く人はチラッと写真を見てすぐに自分の目的へ向かう。または少しも気に留めない。

その様子が私たち(首都圏にすんでる人々)にとっての3.11の記憶に重なり彼らへ少しの憤りを感じ、私たち観客は思いを馳せる善良な人々のように思う。

だけど私たちがいるのはここ新橋で、聞いているテキストは震災の時日本にいなかった人が書いたもの。私たちはこれを見終わって何もしない自分の立ち位置(偽善的)に気付かされる。

テキストは詩的であり内容は労働者のことだったり、土や水のことだったり。視点は鋭いけれど同時に焦点がぼやかされている感じもする。ラジオの周波数を合わせる私たち観客は


観客は、なんだろう。。。

おしまい。

また気が向いたら加筆します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?