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変化の年をよく乗り切った。 #N1グランプリ2021

自分のnoteを振り返り、自画自賛していく企画。N1グランプリ。今年もやってきたので乗っちゃいます。

N-1グランプリとは、今年一年間で書いた自分のnoteの中から上位十作品を選出し、順位を付けた上で一つ一つに解説を添え、とにかく自分で自分の作品を誉め称えるという、文学的公開自慰行為の賞レースです。選ぶのも自分、選ばれるのも自分です。そして祝うのも自分、喜ぶのも自分。スキの数、閲覧数、他人の目や評価なんて関係ありません。自分だけが楽しめて、自分だけ気分が良くなる為の、自分の自分による自分の為の賞レースです。

たしか、去年も大晦日に書いたな…一年の中でもまあまあ貴重な日、大晦日はN1の日になっています。

さて、今年もジャンジャン振り返って褒めていこう!!

10位

10位は、職場に来ている子どもについて書いたnote。

私は障害のある子ども達の通う放課後等デイサービスで働いているのですが、ここにとんでもなく毒舌な子どもがいて。嫌がりつつも、憎み切れない感情を吐露したnote。

なんというか、このnote、「ああ、私らしいな」と思うのです。嫌な部分を隠さないどころか強調しながら、その中にあるきれいな部分を見ていきたい。うん。私らしいnoteです。

9位

9位は「ああ、とにかく自然の中を歩きたいわ~~~~~。旅したい。もうお家に閉じこもるのそろそろしんどい。山の中を歩きたーーーい」って書いたやつ。

特に名作ではないんだけど、この頃会う人会う人に「山登りしたい!」と伝えていたおかげで、秋ごろ登山に行けたのです。実現した。「言い続けた自分、グッジョブ!」って意味で9位に入れておきました。自分の望みをはっきりさせて言い続けるの大事なんだな~~。

8位

8位は「好きって、いいことばかりじゃないよねー。気持ちが上がることもあるけど、下がることもあるし。一つの存在を好きになりすぎるのはリスキーで苦手。分散したいな。でも、何かを手放しで好きになれる人うらやましくもある。」ってnote。

これは、まずイラストがすごく気に入っている。かわいい。ハートちゃんかわいい。今でもお気に入り。

スキ

↑この子。好きについて考察したのも楽しかったな。色々な人が反応くれて「好き」について意見を聞けたのもよかった。話すきっかけ作りになったから8位にランクインさせた!

7位

7位は対人関係において私が常々感じていること。「好きな相手に手を差し伸べることが、相手にとってよいとは限らない」みたいな話。別に転んだっていいし、痛みや悲しみもあっていい。全部、人生を彩る要素なのだから。

これは単純に私の対人関係における哲学みたいなものを上手く言語化できたなぁと思っている。ずっと考え続けてきたことなので、磨き続けている感もある。定点観測というか、考え続けているテーマのうちの一つ。

6位

これはマリナさんのnoteに触発されて書いたやつ。

私はしばらく意識的にきれいなものや、幸せについて書こうとしていたんだけど。まあ、汚い部分や目を背けたくなるような部分もしっかり見て書くかー。光も闇も自分の一部なのだから、どちらかしか書かないのは不自然だよなぁ。しゃあない、腹をくくるかってnote。

これは、書けてよかった。7位と同じような理由でランクイン。私の生き方哲学の根幹に近い部分を明文化できた。周りにも宣言したことで何かが吹っ切れた感じがした。うん、うん。何度も壊して、また同じようなものを作り上げているなぁ。それでいいんだ。

5位

5位は私が初めてnoteに書いた小説。SNSで出会った二人がカフェで写真の話題から、ものの見方や、創作について語り合って、共有して、価値観が変化していく話。

何と言っても「小説を書いて、出すようになった」っていうことが大きかったな…。すごく大きかった。これはnoteの人の小説を読んだ影響もあるし、この小説のネタは私が読書会で実際に出会った人のセリフを一部使わせてもらっているし。出会いが形になったような作品。小説、書いていて楽しい!

4位

創作や生き方にまつわるエッセイ。誰かと親しくなりたいのであれば、武器を捨てないといけない。自分を守ることと、人と近づくことは両立しない。だとしたら、私は傷つく可能性があっても、無防備になって、創作を楽しみたい。そんな決意表明みたいなエッセイ。

実は、このエッセイ、何度も読み返した。すごく、自分が救われた。「ああ、こうゆう自分でありたい」の一瞬を切り取って保存できた感じがすごく好き。これは、この時にしか書けなかった作品だと思う。

3位

2年前に弟と飲みに行って「お父さんとお母さんの離婚についてどう思っているの?」と聞いたときのエッセイ。高校生のときに何を感じていたのか、今はどんなことを考えて働いているのか。弟の目には、両親や私がどんな風に映っていのか。根ほり葉ほり聞いた。

私にとってすごく重たいから誰にも言いたくなかった過去について、だいぶ赤裸々に書いた。読む人の負担は大きいかもしれないけれど、これを書いて私が救われた。自分に「ここまで、よく頑張ってきたねえ」って声をかけてあげたい。大事な作品。

1位

これはもう一本とセットだから同率1位。25歳のとき、うつとパニック障害になって会社を辞めた。何も考えられなかったときに、離婚した父の家に転がり込んでゴロゴロと休んだときの話。しんどかった時代のエピソードなので、公開してすぐ下書きに戻そうかと思っていた。けど、たくさんの人から宝物のようなコメントや、サポートをもらえて「残しておこう」と思えた。

最後の部分の描写が自分で書いておきながら、すごーーく好きなんです。海の底の描写。イラストも好き。エピソードは劇的でなくてもいいんだけど、こういうテイストのエッセイを書いていきたい。

1位

同率1位は、父について書いた手紙であり、エッセイ。『おままごとの家出と父の不倫相手』の続編でもある。17年前に父の不倫をきっかけに両親が離婚してから、ずーっとしこりのように残っていた感情がある。恨みもあったし、感謝もしていたけど、どう接すればいいのかわからなかった。

私は3位の弟のエッセイにも書いたけれど、しつこく離婚について知ろうとし続けてきた。理由さえわかれば、この行き場のない感情がどうにか収まるんじゃないか、という希望があった。でも、そういうのじゃなかった。それを正直に書けたのがよかった。

すっごくエネルギーが必要だったけど、ちゃんと最後まで書ききって公開したのは水野うたさんの企画があったから。本当にありがとうございました。

まとめ

いや~~、創作や生き方について迷いながら自分の価値観を明らかにしていく、もしくは、家族についての思い出を整理するものばっかりだったな~~~。書くの、しんどい作業だったーーーー。でも、めっちゃ自分にとって必要だったし、書いたことで誰よりも自分が救われた。

過去を終わらせていく一年だったのかもしれない。心理的には、子ども時代の終わりっていう感じ。立派に大人な年齢ではあるんだけど、年をとれば解決するものでもないから。私にとって、そういう時期が来ていたんだな。

その上で、小説やイラスト、漫画とか、新しい挑戦もできたのがよかったな。なんか、今年書いた作品はこれから先の自分にとっても大事な存在になりそう。そんな予感がする。

コンテストとかに応募しても入賞はしなかったし、フォロワーやビュー数、スキ数とかの分かりやすい数字は去年と比べてずいぶんと減ってしまった。今年は実を結ぶ年ではなく、過去を終わらせて次への準備をしていく年でした。

N1グランプリを企画してくれた師匠、ありがとうございました!それだけでなく、今年はZoomでお会いした方や、交流が増えた人もいて。楽しかった。本当に。読んでくれる人のために書いた一年では全くなかったけれど、それでも色々な人の声に励まされました。ありがとうございました。

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