休日ぐりーん車日記「ぐらころ」2023/12/09

2023/12/09、晴れ。
今朝も富士山がきれいにみえた。
きのうまで2日間おやすみだったので、実質今日が月曜日。
映画を見るために夜更かしをしたから今日は寝不足で、とっても眠かった。
今日の残業は約2時間。帰りがけにもらったコアラのマーチを味わいながら、オフィスを出た。

ハンバーガーなら平気でしょ

グリーン車に乗ろうと決めたのは、くたくたになって駅までの道を辿りながら。
ー4連勤の始めなのに、甘やかしちゃって良いのかな。
と、すこし考えたけれど、2時間も残業をしたのだ。
それに、私にとって月曜日でも世間的には日曜日。グリーン車はスタバのフラペチーノより安く利用できる。
そうと決まれば、晩酌を用意しなくっちゃ。
今夜はなんとなく冬を感じたくて、マックのグラコロを買うことにした。
電車にマックを持ち込むことは「テロ」と揶揄されるくらいに、非難されるけれど、あの匂いの元はポテトのはず。ハンバーガー1個なら平気でしょ。
そんな風に思って、グラコロ単品とアイスティーを買った。

未開封のマック

たぶんそれ、間違えてます

マックのビニールをぶら下げてホームへ上がる。
いつもはスマホで事前購入するのだけれど、今日はアプリが不調なのでホームで買うことにした。
ー530円
チャージしておいたので、スムーズに購入は完了した。
しかし、隣を見るとおじいちゃんが困った様子で機会をつついている。画面をこっそりと伺うと、購入は完了しているらしい。
画面には「Suicaをお取りください」と表示が出ていた。
おじいちゃんはその表示に気づいているのかいないのか、その案内を無視して画面をタッチし続ける。
「どうされました?」
脇からのっそり声をかける。
「これがね、出てこないんだよ」
おじいさんは言う。
「行き先が出てこないんですか?」
「乗る路線がね、違うんだよ」
「路線が違うんですね。どこまで行きたいんですか?」
聞きながら、Suicaを機械に置くよう促す。
ーピッ!
Suicaを機械にかざすと、画面に「購入が完了しています」の文字。
「あ、もう購入できていますよ」
そう伝えると、
「違うんだよ。××までじゃないんだよ」
と、焦った様子でおじいさんは言った。その間、威圧しないように腰を屈めていたため、おじいさんの鼻からただでさえはみ出している鼻毛がぼわぼわと見えた。
「間違えて買っちゃったんですね」
そう確認をすると、
「間違えてないんだよ。押してない」
と、おじいさん。
ーたぶんそれ、押してます。
もちろん言わなかったが、内心思った。ご年配の方は、押しているつもりがなくても、画面で反応してしまったのだろう。よくあることだ。
「駅員さんに言ったら、返金してくれると思いますよ」
「してくれないよ、前だってしてくれなかったんだ」
おじいさんがそう言った頃、ホームには電車到着のアナウンスが流れた。
「もういいよ。電車来るから」
おじいさんはそう言い放つと、たかたかと歩いて行った。

ちなみに、Suicaグリーン券は払い戻しが可能です。(当日のみ。手数料220円掛かります)

窓際1番前| 11Dにて

座席:11D
窓際が好きだ。
おじいさんと別れ、きた電車に乗り込む。いつもは2階席から埋まっていくグリーン車だが、今日は空いていた。
ーラッキー!
そんな事を思いながら、2階の窓際11Dに着席した。
座席に着くとすぐにマックを取り出した。すこしでも温かいうちに食べちゃいたい。
心配していた匂いも、やはりほとんどしなかった。

ぐらころ。

飲み物にストローを差し、ついでハンバーガーを取り出す。袋から持ち上げようとした瞬間、ほろりとキャベツがおっこちた。
持ち上げてみると、なにやら包み方が弱いせいで、ハンバーガーのバンズが「こんにちは」している。
カウンターから見えた、小柄なクルー達の姿が思い浮かぶ。
忙しい中、あっちへこっちへと走っていたっけ。
まだ高校生、大学生だろう。
本当ならきちんと包んで欲しいものだけれど、忙しい土曜日の夜のこと。まして若いバイトさん達だ。なにも言うまい。
そう思って、自分で包み直すと、口をおっきく開いて頬張った。
ーふんわぁ。
誇張でなく、これまで食べたマックのバンズの中で1番柔らかかった。ひょっとすると、羽毛のクッションよりも柔らかい。
こっくりグラタンと、こってり卵ソース。酸味のあるデミグラスソース。それらを包む、顔を埋めたくなるほどやわらかいバンズ。
冬の到来を感じた。

同期がひとり休んでいたこと

さて、今日は同期がひとりお休みだった。先々週までは研修期間で、皆でワイワイやっていたのが、先週になって実際の業務が始まり、研修時には聞いてなかったほどの残業を強いられる日々。
先輩のなかにも、精神的な理由で辞めていく人がいたと言う。
すこし、心配になった。
そんなに辛い職場ではない。働く人たちはみんな穏やかで、明るい、協力的な人たちだ。
しかしサービス業ゆえ、お客様からのクレーム対応や、それに伴う残業が始めのうちは慣れないせいで時間もかかるし苦痛になる。
じっさい、今私たちは試用期間中で、この期間に不合格となったら正社員になれずクビである。そして不合格の条件に、「出勤率」が含まれているのだ。
私は、同期みんなが好きだ。
社会人になってまで幼稚かもしれないけれど、皆でパスしたい。
そんなことを思ううち、最寄りに着いた。
続きをベッドの上で書いている。明日も出勤。朝は6時前に家を出る。明日こそ、ノー残業で帰ってくるぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?